Baby baby!

□出会い
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はじまり ーーーーーーーーーーーーーーーーー

雨の日だった。
私の名前は美雨。
名前に雨がついてるし、いわゆる雨女だった…。
この日も大事な試験がある日だったのに…
突然雨に降られて、それももの凄い雨で…
どうしようもなくて、雨宿りをしていた。
「やばいよ…間に合わなくなっちゃう!!!」
同じ軒下に駆け込んで来た人がいた。
「うわ、びしょぬれだ…」
背の高い、すらっとしたとてもハンサムな人だった。
うわ〜なんてハンサムなんだろ…ありえないわ…
こんな人いるんだなぁ…って〜〜〜まてよ…
これって?え?まさか?
いやいやいや、有り得ないし!
似てるけど…そうみたいだけど…
いやいや、ぶんぶんぶん!!!
それはない、ありえないよね…

わたしはうっとりと彼の顔に見とれていた…
「何かついてる?俺、なにかおかしい?」
「………」
「もしもし?」
「え、あ…!!!何でも無いです!
ただ、むっちゃくっちゃハンサムだなぁと思って…」
「くくくく…それはどうもありがとう^^」
彼はピースサインをよこした。
「あははは。ご自分でもハンサムだと思ってます?」
「いいや…俺よりハンサムな人達が周りにいるから」
「え…信じられない…そんなのありえない…」
「それがあるんだな〜^^
俺の兄さん達はめっちゃかっこいいよ^^」
「あ、弟もカッコいいけど、あいつはどっちかっていうと可愛い^^」
わたしはバッグにタオルを突っ込んでいたのを思い出して、
ずぶ濡れのハンサムさんに渡すことにした。
「あの〜これ使って下さい」
「え?いいの?君は?」
「わたしはここまでひどくなる前にここに駆け込んだから」
「いいのかな、使わせてもらっても?」
「はい^^」
「じゃ、使わせてもらっちゃうね」
タオルで顔や体の水滴を落としてる姿ですらグラビアから抜け出して来たみたいだった。
うわ〜〜〜
「君、またじ〜っとみてるんだけど、俺、何か変かな?」
「ううん、違うんです、本当に素敵だから…ごめんなさい…」
「へへへ〜あやまらなくていいよ^^ そういわれて気分悪い奴なんていないしね^^」
こんなに素敵な人と雨宿りなんて…もう一生有り得ないなw
「あ…しまった…時間が…!」
「どうしたの?」
「大事な試験があるんです。でもこの雨で地下鉄の駅までたどり着けなくて…」
「何の試験?」
「韓国語ですよ。韓国語を習いに留学中なんです」
「え〜〜〜留学生とは思わなかったよ」
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