LOVE series


□Please don't
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私がどれほど









頑張っても










絶対、先生は振り向いてくれない。










たくさんのきっかけを作った。









何も知らない先生は









たまに、本当にたまに










気づいてくれて










私の名前を呼んでくれた。









あなたからしたら、









私はたくさんいる生徒の中の









1人にすぎない。










もっと先生、って









呼べばよかったのかな。









もっと勉強、









頑張ればよかったのかな。










そしたら先生、









もっと私のこと








呼んでくれましたか?








先生が、私のこと








良い子って言うから








言葉使いが丁寧って褒めるから









私はワガママに








なれなかったんですよ。








本当は、








先生に相談とか








先生の話とか









したかったのに








先生の中の私を








壊しちゃいけないから








私は明るい素直な子で








いるしかなかった。








いつも笑ってなくちゃ








いけなかった。









これが先生と生徒。









一線を超えないために









ある程度の距離を保たなきゃいけない。










この高すぎる壁は









絶対に壊れなくて









壊すこともできない。









先生、









ねぇ、先生。










私、ちゃんと笑うから









ちゃんと、生徒やるから









だから、お願いです。









誰かのものにならないで。














結婚なんて、しないで。








END.

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