オリジナル

□星月夜
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真っ暗な世界をひたすら走る__


黒い二つの影は暗闇に溶けていく__


けほ…と小さく咳をする

もうひとつの影が大丈夫か…?と声をかける

小さな影は大丈夫、と小さく応えた



体力などとうの昔に果てていて__



もはや気力だけで走っている状態だった





立ち止まってはいけない






止まるわけには行かない










走れ












走れ










何処までも











命の灯火が消えるまで走り続けろ












お前は生きろ__



それが少女の聞いた最期の言葉だった

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