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□匂い
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「は?」
チャンヒョンの言葉に耳を疑う
ソロデビュー?誰が?
「だーかーら、ニエルヒョンが!2月!」
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あれから、もう何ヶ月経ったっけ
TVに映るニエルヒョンを眺めながら考える。
そこには宿舎にいる時とは雰囲気がガラリと変わったニエルヒョンが踊っていた
煌びやかなステージにキラキラと光る衣装。
刺してくるような視線にセクシーな唇。
こんなニエルヒョン、知らない。
いろいろあったよなぁ
思い出したくないようなことばかり
あ、ニエルヒョン、今少し間違えた?
緊張してるな、かなり。
そういえば不朽の名曲に二人で出た時は、本番じゃ気が気じゃなくてずっとニエルヒョンの方向いてたな。
あの時も事務所の人とニエルヒョンに怒られたっけ。
だってニエルヒョン、実は物凄く緊張してるからいつかぶっ倒れちゃいそうで。
この前は本当にぶっ倒れちゃったし
…あの時もだ
あの時も後から聞いたんだった
ドラマの収録現場に居たら
ホニヒョンから電話がかかってきて、
「ニエルが倒れて救急搬送されたらしい」
って。
なんで俺が傍に居れなかったんだろう。
そりゃあんなに痩せちゃ倒れるよ
プレッシャー…か
俺が傍にいれば、共有出来たのに。
半分こできたのに。
結果的にむしろ負担かけてしまったんだけど。
「ただいま…」
玄関から今にも死にそうな声がした。