saiyuki novel

□Chateau HAUT BRION(35)
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目覚めると、部屋の中に三蔵の姿はなかった。
きっと八戒たちと朝食を食べているのだろう。
起き上がろうとした時、ズキリと腰が痛んだ。
その痛みが昨夜の出来事が夢では無い事を物語る。


「あンの…絶倫鬼畜エロ坊主…」


鬼の居ぬ間に、悪態を吐く。
だが、自分も高ぶる快感を抑え込めずに受け止めた。
果てても果てても止まぬ熱と愛撫にどうにかなりそうだった。

目を閉じて昨夜の事を思い出す。
“紅”を賞賛する男と再会し、薬を盛られ、三蔵にキスされて…


「!?…!!??」


待て待て待て待て。
何でアイツ、キスしたの…?


昨夜はこみ上げる快感を抑える事で頭がいっぱいだったので
昨日三蔵が自分にした行為を冷静に考える事が出来なかったが、
思い返せば三蔵の行動は不自然極まりないものだった。


「…あー………」


両手で顔を覆いながら、悟浄は嘆いた。

確かに誘ったのは悟浄からだ。
だが、誘うまでの工程を作ったのは―――…


寝床の上でゴロゴロ転がる悟浄の動きこそ不自然極まりない。
悟空あたりが目撃したら「やっぱりゴキブリだ」と言い出しかねない。
腰が痛くて起き上がれない、だが動く事をやめると昨夜の事を思い出す。
結果、悟浄はゴロゴロ不自然に動き回るしかなかった。


ガチャリ


ドアノブが回る音と同時に悟浄の動きも止まる。
三蔵が戻ってきたのか、自然に強張る自分の身体に舌打ちが漏れる。


ドアに視線をやるとそこには、昨夜の男が立っていた。


――――――――――

エロシーン書けなかった…
しかも短い、そして悟浄が乙女
なんかホントもーすんません

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