main(短編)

□君色に染まった世界
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「グレイさーん、俺まだ全然足りないんすけどー」
 何度も達した筈なのに未だに萎える事のない灼熱でグレイの頬をぺちぺちと叩きながらスティングは笑った。グレイの顔は既にスティングの熱いスペルマがべっとりとこびりついていて、その上気した様子から興奮が収まらない事は確かである。
「や、もー……俺、むりぃ……」
 べろりと口許に垂れた精液を舐め取ってグレイは必死に言葉を紡ぐ。
 常人より遥かにイカ臭いスティングの怒張を鼻先まで付けられ、鼻が麻痺しない訳がなく、陰茎の匂いだけでグレイは絶頂を迎えそうな程。亀頭の大きく出っ張ったスティングの生殖器を咥えたくて顎が無意識に開いてしまう。
「んー? もしかして、咥えたい?」
「…………ッ!!」
 意地悪くスティングが問い掛けた。
 嘲るような表情だが、性的興奮からか頬がやんわりと朱に染まっていて妙に官能的で。唇から僅かに漏れた唾液が部屋の灯りに照らされて妖しく光る。
 それを見てグレイは下半身に熱が集まるのを感じた。
「……スティングの、おっきいチンポを俺のクチマンコに入れて、性処理に使って下さい……っ!!」
「よく、出来ました……っと!!」
 機嫌良くスティングはその巨砲をグレイの淫猥な唇を割って突っ込む。待ち望んでいた血管でぼこぼことしたスティングの馬並みの漢をグレイは必死に頬張った。
 大樹の根のように固いぺニスの亀頭を舌で丁寧に包み込んだり、喉の奥で鈴口を刺激して見ると、低い声でスティングが軽く喘いだ。もっと気持ちよくさせないと。そのままグレイは太く、長く、鉛筆のように尖った陰茎を全部口内に沈める。その瞬間、強かったスティングの雄の香りが更に強くグレイの鼻孔を犯した。異様すぎるその臭気にすっかり酔ったグレイは涎を垂らしてもっともっと、と奉仕した。
 そしてゆっくりと上下に蠢く垂れ下がったスティングの睾丸をグレイ片手で揉む。
「ちょ、グレイさ……フェラめっちゃうめ…………あ、やべイクイクイク……っああぁ!!!」
 ドピュドピュ、と尿道を通ってスティングのマグナムから白濁が大量に溢れだした。栗の花の匂いが急激に強くなる。
 ――美味い。
 スティングの精液を全て飲み込んだグレイは、喉に引っ掛かる苦さをそう感じた。彼の性器はただ亀頭がデカいだけじゃなく、そのモノの大きさも匂いも出てくる精液も一級品なのだ。
「スティングの、めっちゃうめぇ……もっと、くれよ……」
「はあ……はっ……俺のザーメン美味いとか、グレイさんさいっこーに変態だね……」
「だって……お前のチンポが、こんなにエロいのがわりぃんだぜ?」
 そこまで言うとスティングは満足したのか「じゃーさ」と舌舐めずりしながら呟く。
「今日から、俺だけの肉便器になってくれる?」
 金髪が優しく跳ねた。
 グレイは何も言わない代わりにそっと、自らのアナルを拡げてスティングに向ける。
「…………ココ、に入れてくれるなら」

 スティングは満足気に笑った。
 夜はまだ、終わらない。
 この世界はいつまでも君色に染まっているから。









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