♂情報屋♀ (デュラララ!!)

□初めての危機
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ある日の新宿。

8月に入ったばかりの東京が快適な訳がなく、クーラーのついている部屋から一歩でも外に出ようものなら、誰しもが足を止めて嫌な顔をするに違いない。

そんな暑い日にさえ、全身を黒に染めてオフィス兼自宅から町を観察している者がいた。

その人物は_____

【折原臨也】。

彼は新宿で情報屋を営んでおり、
その名は幅広く知られている。
世間的に、あまり良い性格とはいえないが、情報屋としての実力は十分すぎるくらいで、彼を信頼する人物も少なくはないはずだ。
まぁ、それは“情報屋”として判断する場合のみなのだが…



(着信音)〜♪

臨也「もしもし?」

男「もしもし…折原さん…ですか?」

臨也「ええ、そうです。仕事の依頼ですか?」

男「はい」

臨也「で、依頼は?」

男「…まぁ、電話でというのもなんなんで、お会いできませんか?」

臨也「…今なら時間もありますし、構いませんよ」

臨也の情報屋としての実力からして、“粟楠会”という暴力団などの裏社会の人間から頼られることもある。
電話では話ずらいことだなんて、彼もその手の人間なのだろうか…

そんなことを考えながら、臨也は目的の場所へと足を運んだ。
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