長編

□緋色の欠片―鬼斬丸―
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俺の名前は竜崎絵美。

俺なんて言ってるが、一応女だからな?

『ふぁ〜……』

なんか、変な夢を見て目が覚める。

『……どんな夢見てたっけ』

夢を見ても、内容なんて覚えてない事等
普通にあるか……。

そう思って服を着替える。

――ガチャ

突然ドアが開く。

赤弥「あ、着替え中でしたか。お嬢様」

『……一応聞くけどさ?お前、何処見てる?(ニコ』

赤弥「決まってるじゃありませんか。お嬢様の小さなおっぱ……」

『死ねぇぇぇ!!』

今、俺に殴られたのは赤弥(あかや)。
こんなんでも、俺の執事だったりする。
殴られたのに幸せそうに笑っている。
怖い。怖すぎる。

なんやかんやで着替え終わり、ご飯を食べ、出掛ける。

『直ぐに帰って来るっつってんだろーが!!』

赤弥「お嬢様ぁぁぁ!!俺を1人残して何処かへ行くなんて酷いぃぃぃ!!(泣」

あーもう!勝手に泣いてろバカ!

そんないつもの事に慣れつつ、無視して出掛ける。
……慣れって怖いな……。

着いた所は、古びた神社だ。
俺は暇時には、そこに行って持って来たゲームをする。

緋色の欠片―ひいろのかけら―。
所謂、乙女ゲームだ。

初めてやった時から、凄いハマってしまい、
今では緋色沼から抜け出せない状態だ←

『さて、やるかー』

PSPの電源を入れる。

『……ん?』

何故か、画面がいきなり紅葉が舞い散る映像へと変わる。

『……こんなOPじゃなかった……よね?(汗)』

何処か変に思いつつ、待っていると―――。

【時が来た】

誰かの声が頭に響き、酷い頭痛がいきなり俺を襲う。
あまりの痛みに目を瞑り、痛みが引いた時、目を開いたら……!

『……何処?ここ』

見知らぬ場所に居ました。


end
2016/12/19
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