薄桜鬼彼語り

□高杉晋作
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*君が居なくなるぐらいなら、僕は
夢主side



高杉「死にたく……ねえよ……っ!」

そう言って、俺を強く抱き締める高杉さん。

俺には分からない。
こんな世の中で生きていて、死にたくないだなんて思う事が。

でも、高杉さんが死ぬぐらいなら、俺の命ぐらい、あげようと思ったんだ。

高杉「ッ……!?」

高杉さんに深く、深く
口付けをし。

俺の命の源を送る。

最後に唇を離して。

『……好き、でしたよ』

なんて、微笑みながら、

ーードサッ

高杉「……絵美?
っおい!?」

俺(絵美)は、死んだ。

後で桂から聞いたんだ。
絵美は、鬼という一族で、自分の命を絶つ変わりに、他の奴の命を助ける事が出来るって。

高杉「嘘……だろ……」

【好き、でしたよ】
あの言葉が、頭から離れない。

高杉「俺だって……ッ、好き、だったんだよッ!!」

俺のただのワガママで、アイツは死んだ。
俺が殺したんだ。

桂「……高杉。
今、君は何を考えている?」

高杉「……桂……」

桂「君が今、するべき事はなんだ?
嘆く事じゃないだろう?
……絵美さんが望んだ事なんだ。
君には生きてもらわなきゃ、私が困ります」

高杉「……」

桂も、皆も、絵美が好きだったのに、

高杉「なんで……なんで俺をせめないんだよッ!!」

桂「貴方は絵美さんが、愛した人だからです」

高杉「っ!」

桂「……分かりましたか?高杉」

高杉「……ああ。
ようやく分かったよ、桂」



END
この先が思い付かないのと、長いから終わり←
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