緋色の欠片短編
□いい夫婦の日
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朝。
ーーチュンチュン…
拓磨「んっ…」
小鳥のさえずりと共に
目が覚める。
と、同時に
愛しい楓の姿が目に入る。
昨日はシた後
抱き締めて寝たんだっけか。
楓は気絶してたけど。
そう思って一人で少し笑ったら
楓が起きた。
『拓磨・・・?』
拓磨「起こしたか?悪い」
そう言って苦笑いする。
『んん…別に』
気にしてないようで少しホッとする。
『朝飯、食べるだろ?何がいい?』
拓磨「楓が作るのなら何でもいいがー…あ。
納豆味噌汁食べたい」
『いいけど…朝からくせぇ』
拓磨「なっ!
あれは美味いんだよ!」
『でもくせぇ』
そう言って楓が笑うもんだから
拓磨「…確かに、匂いはな」
『だろ?』
二人して笑った。