コート上の女王様!!
□コート上の女王様!! 8
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ー木曜 午前3時ー
『眠い!!洒落にならんほど眠い!!』
3時起きとかなめてんのか!?あぁん?
『くっそー...。授業中、居眠り確定だなこりゃ。』
今日はー...。んー。サンフラワークッキーかなー....。
サンフラワークッキーは、真ん中にキャラメルが入った絞り出しクッキーだよ!キャラメルがちょっと苦くて、いい感じにマッチするんだよな〜。
『さあ!がんばるz「....また差し入れか?」ヒャイッ!?』
背後にお兄ちゃんが現れた!綾伽は目潰しを繰り出した!!
「ッーーー!!」
相当痛かったのだろう。床に転がってビッタンビッタンいってる。
『も〜、驚かせないでよ。今日はお兄ちゃんに構っている時間はないの!!』
「ふっ....。この我に目潰しを喰らわせるとは...、さすがは我の妹よ。」
『もう時間ないから私もういくよ??』
いってきますの代わりにメラゾーマと唱えて私は家を出た。
『....これ、いつからやってるんですか?』
朝、体育館にきたら日向くんと影山くんがひたすらサーブレシーブをしていた。
日向くんはだいぶ限界そうだ...。
「...食パンくわえた美女とドーン☆つって、、、え?」
『あ、龍。』
「...俺が来てからは、15分経ってる。」
「連続っすか?」
「うん。」
「ゲッ」『マジスか。』
スガさんが来た頃にはもう始まっていたみたいだし...。
もう限界なんじゃ....。
「まだっ、ボールッ...!!落としてない!!!」
『!!』
...日向くんは真っ直ぐだ。真っ直ぐで、眩しすぎて、ズルい私はそれを直視できないままでいる。あの頃の自分さえ直視できないほど私はズルいのだ。
「!! 上がったっ...!!」
『(あんな無茶苦茶なボールが上がるなんて...!)』
上がったボールで影山くんがトスを上げた。
そのトスをとても嬉しそうにうつ日向くん。
...本当に君は眩しすぎる。
『もっと、とびたかった....!!!』
また、聞こえないフリをして。自分の殻に閉じ籠る。
「いいなぁ...。(ボソッ」
「?何が??」
『Σなっ!なんでもないです!!なんでも...。』
まさか声に出たなんて...。きをつけなきゃ。
「あたっ、当たり前どぅあォェェッ....。」
『ギャアアアアアッ!日向くんが吐いたあああああ!!みっ、水っ!!』
「おちちゅけ、綾伽っ!!」
「お前が落ち着け!!」
だいぶカオスな状態で早朝練は終わった。
吐いたあとなのに日向くんはしっかりクッキーをたいらげた。....どうなってんだよあの胃袋。