血鬼盛ん!!
□さよならなんて...言ってあげないんだからね!
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静かになった宴会会場。皆酔いつぶれて寝てしまっている。片倉さんまで....。酒は飲んでも飲まれるなとはよくいったものだと香鄰は密かにおもった。
そして、彼女は悩んでいた。
『....私、今日にはここを出ようと思ってたんだけどなー....。そしてここの片付け私がしなきゃいけないの?』
思わずでる深いため息。私一応、敵国...。いや、まぁ国ではないんだけど、こんなに無防備でいいの?こいつら...。
『ん〜、じゃあ、まぁ紅子さん奪還作戦といきますか』
待ってて!紅子さん!!今迎えにいくよ!
意外と早く見つかりました。
『会いたかったよ〜!紅子さんんんんんん!!!』
薄紅色に怪しく輝くその鉄扇は、長年使っていてもその輝きを失わない。私の相棒。大切な....あれ?
『.........なんで大切なんだっけ。小さい頃の記憶...ぜんぜん覚えてないからな。...まぁいっか。』
もうここには用はない。早々にお暇するとしますか。