血鬼盛ん!!

□宴の時は存分に騒げ
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『ちょ、もう無理...!!キツイ!キツイ!!臓物が出るぅぅう....!!!』

「ダメですよ!...香鄰様は痩せすぎなので、手拭いを入れて締めないと、見た目が悪くなりまする。我慢なさってくださいまし。」

『(お、鬼だ...!!)』

鬼と呼ばれる私が鬼と思うほど、鬼畜な所業。いわいる着付けというものを私はされている。

『ちょ...喜多さん!手加減を...。後生だから...!!!』

そして、私を着付けしてくれているこの鬼...ゲフン、ゲフン。失礼。...女性は、片倉 喜多さん。片倉さんの異父姉だそうです。

「何をだらしないことを申しているのですか!女子たるもの、いつでも強く美しくあるべきです。」

『着物きなくても私は美しいはずです!いつでも煌めけます!!だから、きつく、締めないでぇぇぇ....!!!』

「いけません。政宗様に香鄰様の着付けを仰せ付かった今。この喜多、妥協などできませぬ。」

あれ?おかしいな。着物きなくてものくだりがなかったことにされた。

「さあ!これで最後です!!覚悟してくださいまし!!」

『Σうぇ!!ちょ、まっ...』

...その後、青葉城中に、私の断末魔が響き渡りました。
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