血鬼盛ん!!
□ムカつくあいつに平手打ち!!
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「?おい、ちゃんと聞いてんのか?...」
バッチーン!!!
「っつ....!!」
「政宗様!?てめえ...何のつもりだ!!!」
小気味いい音をたてた彼の頬。そう、私は彼に平手打ちをかましたのだ。
『“してやる”だあ??なんでそんな上から目線なの?それから私の紅子さんいい加減返しやがれ。』
片倉さんがなんか睨んできてるけど、わざと無視して思いの丈をぶちまける。
『あんた女が自分より格下だとでも思ってんの?あんたの身の回りの世話をしてくれる人は誰?女中さんでしょ。あんたを産んでくれたのは誰?母上でしょ。女は男に差別されながらも、我慢しながら強かに生きている。男尊女卑?ハッ、笑わせないで。男は男にできることを、女は女にできることをする。男も女も平等よ。』
一息で言い切って切れた荒い息を整える。
『...ふう...。あんたが知りたがってた私の出身地と私が何者なのかを教えてやるよ。』
大きく息を吸い込んで、私は、声高く明かした。
『私こそがっ!蝦夷地、傭兵集団血鬼族が頭領!!血鬼 香鄰だっ!!覚えておけっ!!!!』
その時、家紋が描かれた陣羽織が大きくはためいた。