血鬼盛ん!!

□キャワイイ娘には旅をさせろ。
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戦国時代。武将が天下統一の為、戦が繰り返されるこの時代。強い傭兵集団は重宝されるこの時代。戦国最強の傭兵集団と謳われる雑賀衆に並び、名をあげる傭兵集団があった。

「いつまで寝てるんデスか!!いい加減に起きてください!!」
『Σ痛ったーー!!』

布団から強制退室させられた彼女は、香鄰。
ここ、傭兵集団''血鬼''の頭領だ。

『痛いなー。もっとましな起こしかたないの?小梅ー...。』

香鄰を布団から強制退室させた少女は小梅。香鄰の優秀な部下だ。

「だって、主は''明日大事な用事があるから叩き起こせ''っていったじゃないデスか。」

少し頬を膨らませて言う小梅。それを聞いて思い出した香鄰はあわてて準備をする。

『Σわわっ!そーだった!!ごめん!ありがとね小梅!!』
「...わかってくれたらいいんデスよ。」

少し顔を赤くする小梅。そんなのには気づかずに香鄰は着々と準備を進めていく。

「そーいや、どこに行くんデスか?」

『ん?日ノ本だよ?』
「....っは?ふざけてるんデスか?」

少々いやな予感がしながらも、小梅は問いただそうと前のめりになって香鄰を追い詰める。

『いや、全然。日ノ本一周旅行!いろんな国をみてまわるの!!』

案の定、いやな予感は的中した。笑顔の主に対し、小梅は顔をひきつらせる。

「あなたはここの主なんデスよ?!その主がここを出て敵が来たりしたらどうするんデスか!? 」

『いや、大丈夫でしょ。松雲や竹人もいるでしょ?』
「だからって主...!!」

憤った小梅に香鄰は頬に手をやり、耳元でささやく。

『小梅。信じているからね。留守は頼んだよ。(ボソッ』
「あ、うぅ...///主はずるいデス...。」

赤面する小梅にしてやったりという顔をする香鄰。

『それじゃ!私はいくねー。留守は任せたよ!!』

これが雑賀衆と並び、名が挙げられる傭兵集団。''血鬼一族''の頭領だ。





キャワイイ娘には旅をさせろ。



(主なんて大好きですー!!!)
(私もだよー、小梅ー!!)

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