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□思春期のアオハル
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私が中学校に上がると同じタイミングで母方の祖母の家に住むことになった

祖母が昨年亡くなって今まで住んできた家は6人兄弟には狭かったのと父母の勤め先にも近いので引っ越すことになった

庵くんの家からは少し遠くなるけどそれでも会いに行ける距離だ

『行ってきます。』

慌ただしい食卓、弟がまた長男に怒鳴られている

代わり映えのしない毎日だが嫌いじゃない


慣れないセーラー服だけど小学校と違って制服というのはとても特別に思えて着るのを楽しみにしていた

「おはよー!優莉同じ中学校で嬉しいよ!」

彼女は小学校が唯一同じの子私も彼女も中学に上がるタイミングで引越したため知り合いはこの子だけだ

『おはよ!千佳、クラス一緒だといいね!』

小学校ではクラスが一緒になる事はなかったけど図書室で知り合って以来仲がいい

クラス表には1年生の群れが出来ていた

1番後ろには背の高い茶髪の男の子とその隣で一生懸命背伸びをしている黒髪の男の子がいる

「あの茶髪の男子さ、身長高いねー。羨ましい!」

『そんなことより、これじゃあクラス表見えないね』

「そうだねー」

自分のクラス確認したならはやくどいてほしいんだけど
そんなことを思っていると

あの茶髪くんと話している相手が変わっていた黒髪くんはどこ行ったんだろ

「あっ!見えたよ、やったー!優莉同じクラスだ」

『本当!やったー!』

初めて同じクラスになるということで2人とも手をとって飛び跳ねた

『それにしても偏ってるよね私たちのクラス』

私の苗字は野崎なのに出席番号は6番だ桐嶋なのに1番なんて可哀想に

「そんなことよりはやく教室行こうよ!」

新しい季節

今度は失敗しないようにしないと

信頼できる『仲間』を

失わないために

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