休憩所
□作成中
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熱い__熱い‥‥暑い。
真夏の室内はサウナに近い。
あまりの不快な感覚に目を覚ましてしまった。
‥正確には寝れていないんだが。
朝川あつこ、27歳。
何年も不眠症に悩まされ続けている私には慣れた状況だった。
重い足取りでキッチンへ向かう。
使い慣れたスカイブルーのガラスコップに氷を入れ水を飲み干した。
『そういえば‥川崎部長なんだったのかしら。』
運送会社の事務員として勤務6年目。
昨晩、私を含めた同期3人が部長に呼び出されたのだった。
一足先に帰った私は、丁度自宅に着いたときのことだった。
同期から事後報告の電話があり知ったのだ。
内容は明日直接聞いてくれと‥つまり今日だ。そんなに言いにくいことなのだろうか?
この不況に、同期の私達がクビを切られるなんて嫌な妄想を膨らませながら、いつもより急ぎながら家を出た。