腹黒王子と毒舌王女

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青葉城西02-02烏野


及川のサーブになり、烏野のフォーメーションが変わっている。


「コーチ…あれは…?」


「守備力の高い2人の少数精鋭で及川のサーブを攻略するつもりなんだろ」


「…徹君…」


及川を見るとサーブを打つ所だった。


そしてサーブは烏野の主将が拾い上げ、国見のブロックを弾き飛ばしてスパイクを決められてしまう。



(徹君のサーブを1本で切った…!!)



観戦席もざわつく中で試合は続く。


そして、点が付かず離れずの状態の流れがこちらに傾き始めた。



そして。



影山が戻ってきた。



影山がコートに入ると、メンバーに向かってニッと笑ってみせた。


その顔がとてつもなく怖く、背筋が伸びる。


烏野も及川達も、思い切りざわついていた。


そして影山のサーブ。

スッと顔を上げた影山を見て、及川が反応した。



「一本で切るよ!!」

「「オオッ」」



影山の打ったサーブは渡からサービスエースを奪った。


そして2本目。
来いともくれとも言わない日向が神業速攻を使う。



「先生〜…なんか、烏野のみんな調子上がってます…?」


「ああ、あの2番のセッターを入れている間に、影山に何か心境の変化でもあったかな」


「飛雄に…?」


「それだけ、あの短い間に先輩のプレーを勉強したんだろう」



入畑と会話をしながらも、ドキドキしながら試合を見つめていると、点の取り合いではあるが、先に烏野が20点台に乗ってしまった。
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