短編

□群青
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「。。。?新八さん意味がわかんないんだけど?」


やきもち?
誰が?
名無しさんに??
ったく馬鹿馬鹿しい。。。


「で、沖田さんはどうしてほしいですか?」

「。。。総司だよ。」


名無しさんの瞳を見据える。
彼女は臆することなく僕の瞳を見つめふっと笑った。


「まぁ怒らないでよ総司。ね?」

「怒ってなんかないよ。名無しさんちゃん。」


2人の空気にだれも言葉を発っしない。

「総司って呼べば満足?」

「。。。敬語もやめてね。」

はいはい。と彼女は微笑んだ。




***


「名無しさん〜っお腹空いたっ」


炊事場で働く名無しさんの後ろ姿に抱きついた。
彼女は子供をなだめるように
もうちょっとだから待ってなさいと僕に言い聞かせる。





碧よりも濃い群青に染まった。


僕の心は闇の中彷徨い続けていたけれど。。。



「総司?」



君の瞳がとても綺麗で。



この瞳の前では
僕は変われる気がした。





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