短編
□群青
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碧よりも碧い群青に染まった
穢れた躰
どれだけ血を流しても
終わらない。。。。終われない。
一生血塗られた輪廻の輪から逃れられないと思っていた。
***
「沖田さん、お食事の準備出来ました。あとお洗濯があれば出しといてください。」
「君は良く働くね。僕のことはほっといてくれてもいいのに。」
冷たい視線を投げながらそういいはなつ。
名無しさんはその視線に臆することなく仕事ですから。と言い切った。
めんどくさい。
僕に構うことない。
ほっといて欲しい。
冷たい態度を取り続けても名無しさんは毎日の様に僕の世話をした。
***
部屋に明るい笑い声が響く。
いつの間にか溶け込んでいく君。
僕はあることに気がついた。
次の瞬間自分でもびっくりする言葉を口にした。
「ねぇ。何で僕は沖田さんなの?」
「なんだぁ総司。突拍子もねぇな。」
「左之さんは黙っててよ。名無しさんちゃんにきいてんの。
ねぇ?なんで僕はさんなの?左之、平助、新八って呼んでるのに。」
ぐいっと言いよる。
なんでこんなにイライラしてるんだろう。
「沖田さんはなんて呼んでほしいですか?」
名無しさんの受け答えは正しい。
でも、イライラする。
なんで。。。?
「それになんで僕にだけ敬語なの?山南さんや近藤さんならわかるけど。土方さんにも普通に話すでしょ?」
「なんだやきもちか?」
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