†ANGEL story W†

□†【4】†
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今日は兄貴が仕事で
僕は天使の面倒を頼まれた

天使と言っても
今はメタトロンに裏切られ
天使の原動力の恩寵奪われて
人間だ

兄貴は少し心配していた
ザガリアって言う
つるっぱげの嫌な天使に
昔…五年後を見せられ
その中の天使は
天使の力を失い人間になっていて
酒やドラッグやsexに嵌まり
脱落していたようだ

《………》

いまのとこ彼は
そう言った傾向は見られない
酒も飲まないし
ドラッグなんて教えないし
sexも…異性相手は
死神のエイプリルとで終わりそうな気がする

[何を見てるの?]

《中が光っていて
クルクル回っている♪》

[…何を電子レンジで
あたためてるの?]

《タマゴだ…クルクルしている》

[ひいぃいいッ!]
《クルクル…♪》

チン…となった
電子レンジから
カスティエルは玉子に触れようと
[駄目だ!危ない!]
《???》
僕は間一髪
カスティエルが玉子に触れる前に
カスティエルを遠くへ離し
玉子は見事に破裂した

((《………》))
[ビビりすぎ…
キャス?電子レンジは
入れちゃいけないものがある
気を付けなきゃ怪我するよ]

キャスは何が起こったのかわからず
玉子が破裂したのに驚き
プルプルと震えながら
((《…驚いていない》))
[…………]
強がっていた

大の大人の器で
今は人間の子供のキャス
ディーンが地獄から
彼に救われ地上に一緒に
過ごすまでの間
地上を監視する警備隊のトップにいたのに
知らない事が多すぎた…

[キャス…
今日はさ寒いから
風呂に入ろうか
シンクに湯を溜めてきて]

《うむ♪》

風呂に行き湯を溜めて
キャスは溜まったといい
スタスタと風呂へ向かった

[どう?
此処のシンクはひろいだろ?]

ガラッと風呂場の扉を開き
そう言葉を投げると
((《……サムイ》)))
[湯を溜めろって言ったよね!?
なんで水風呂に浸かってんの!?]
天使は湯の意味を知らず
ただ蛇口から水を流して溜めて
それが浸かる意味だと思っていた

ガクブルのカスティエル…
身体が人間に戻り
放浪で免疫が下がり
そして我慢比べの様に
水風呂に浸かったからか
どうやら風邪をひいた

((《……ズズ》))
[暖房の前に来てよ…]

((《クシュンッ!クシュンッ!》))
[ああ〜…
どうしよう…熱は?
これ口に入れて]

((《…何だ?
これは食するモノじゃないぞサム》))
[体温計だよ]

カスティエルの血色の悪い
唇を割って僕は体温計を噛ませた
ピピ…音がなり
体温計を取り出すと
[ひいぃいッ!40℃!?]《……》
体温計が高熱を指した

ワタワタと焦る僕を
体温計をジッと見つめ
観察をする高熱のカスティエル

[あ!兄貴に電話しよう!
じゃなくて病院に連れていこう!]
《…駄目だサム》

[え?]
《私は此処から出るなと
ディーンに言われている
私は約束をした
絶対に此処から出ない》

[そんな事を
言ってる場合じゃないよ!
僕だって高熱のきみを
放置したら怒られるよ!]
《駄目だ…クシュンッ!
外には…クシュンッ!出ない!》

ああ〜…この天使は
1つこうと決めたら
人の話を聞きやしない!

[わかったよカスティエル
ディーンに電話する
兄貴の外出許可が出れば
きみは出るんでしょ?]
《…うむ
ディーンが私の一番…クシュンッ!》

ワタワタと携帯を取りだし
ー…はい?
どうした?honeyー
兄貴に電話をかけた

[キャスが!高熱を……って
キャス!?]
《………….。o○》

兄貴に説明する前に
天使は高熱で意識を飛ばした
そして
ーあ?キャスが何だって!?
高熱をだしたといったか!?
ジーク!何とかしろ!ー
[ジーク?]
兄貴がワケわからない事を言った瞬間に
僕も意識が飛んだ.。o○








意識が戻る
耳元で叫んでる
ああ〜…ケビン?
やっと部屋から出たのか?
《サムッ!》「サムッ!」
[!?]
叫んでたのは
カスティエルとケビンで

[……???
あれ?僕…倒れてた?]

僕は二人が運んだらしく
自室のベットで起きた

「はあぁ〜…びっくりした
お腹すいてダイニングルームに来たら
二人して倒れてて
僕が叫んだらカスティエルは起きてたけど
サムが起きないから
ディーンに連絡して
二人で部屋に運んだんだ…」
《サム…サラダばかりで
肉を食べた方が良いのでは?》

[キャス…随分顔色いいけど
熱は?]

「…熱があるの?カスティエル」
《それが…治ったのだ
迷惑をかけてすまない
熱があるのは黙っていたのだが
それがよくなかったのだろうな
人間の産物の薬と言うモノを
早めに飲んでおけばよかった》

[!?…熱があったの黙ってたの!?
駄目だよキャス
きみは人間になったんだ
天使の力が無いきみは
黙っていても治らないんだぞ!?]

《↓↓↓↓》
「サム…泣きそうだよキャス」

[ああ〜…ごめん
つい…きみが好きだから
僕は心配して
こうして怒るんだからね?]

「キャス…お母さんに謝りな」
《???…お母さん?
サムが…私の?》

[……笑える]

てんやわんやしていたら
ディーンが心配し
仕事から早めに帰宅した
「…お父さんが帰ってきたよキャス」
《お父さん?
ディーンが…私の?》

【こんなデケェ餓鬼がいる
年齢じゃねぇ
キャス…水風呂に浸かるのは
真夏の熱い時だけだ
OK?】
[…………兄貴がお父さん]

まるでケビンが
冗談で言ったように
《わ…わかった》
僕と兄貴はカスティエルの親のようで

【よし!
じゃあ熱い風呂に浸かるかキャス♪】
《…***》

「はは…」
[息子に手は出さないでね
お父さん…]

あながち間違いでは無いと
カスティエルには悪いけど
染々感じてしまったよ

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