†ANGEL story W†
□†【3】†
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ー[……………]ー
サムの中に憑依した
ジーク[エゼキエル]が
ジッと見る先は
《…♪》
セッセと掃除機をかける
人間化した天使のキャス
【…おいジーク】
ー[………]ー
【ありがとうな
カスティエルを助けてくれてよ】
ー[…私は役に立つだろう?
きみたちはリーパーまでは辿り着いたが
そこからリーパーを追い彼を見つけ
リーパーに殺された彼を
生き返らせた]ー
【ああ…
だがなサミーのが役に立つ】
ー[………]ー
【てかよ
あんまジロジロ見んなよキャスを
あいつは恩寵をなくしたが
一応天使なんだぞ
感が鋭い
サミー以外の何かに
気づくかもしれないぜ?
あんたが言ったんだろ?
カスティエルには黙ってろと…】
ー[彼は危険だディーン…]ー
【…はッ
エプロン着けて掃除機をかけるキャスが
危険だとは思えないが】
ー[彼は殺戮マシンの
天使の的中下だディーン…]ー
【何度も言わすな!
此処は賢人の秘密基地は
全ての警備は万全だ!
おまえだってわかってんだろうが!】
ー[………]ー
サムの中に憑依している
エゼキエルが
掃除機をかけるキャスへと近づき
ー[……]ー
《???》
最も近い距離でガン見
勿論天使のキャスは
人間になったとは言え
《…サム
きみはそんなだったか?
何か違う気がする…???》
首を傾げてエゼキエルに問いかけた
ー[楽しいか?ソレは…]ー
《…愉しい♪
見てくれ…此所から吸引され
ゴミが此処に溜まるのだ
素晴らしい♪
私は天使の力で自身を綺麗に
保ってきていたが
人間はそれが出来ない代わりに
こういった機械などで
補っている
とても愉快だ♪》
ー[………そうか
飽きないか?時間がかかる]ー
《綺麗になる部分を見ながらやると
あっという間に時間は過ぎる
飽きたと感じる前に
次は…これだ♪》
ー[……それは?]ー
《???
きみの家のモノで
人間が作り出したモノなのに
きみはわからないのか?》
ー[………度忘れだ]ー
《これはハタキだ
こうやって…高い部分の
ホコリを落とすのだ♪》
ー[…掃除機をかけた部分に
ゴミが落ちる]ー
《!!……↓↓↓》
ー[…ど…どうした?]ー
《↓↓掃除機が楽しいあまりに
また順序を間違えてしまった…
だがいいのだ
掃除機は楽しいからな♪》
ー[…そうか
そのヒラヒラした衣類はなんだ?
男の器が着るものとは思えないが]ー
《…サム…きみはまだ
完治をしていないのだな
掃除をする時は
このエプロンを着けると
きみたち兄弟が言ったのに
…それとも似合わないか?
私も違和感を感じるのだ》
ー[…に…似合う]ー
《……♪♪♪♪》
エゼキエルが俺のもとへ
戻ってきた
意味深な顔をしながら
俺にこう言った
ー[彼は可愛すぎる
そして無防備すぎる
彼は危険だディーン
早く追い出せ]ー
【危険なのはテメェだ…】
天使が天使に興味をもった
《ディーン♪
今日は何が食べたい?》
【そうだな肉だな♪】
ー[……ディーン]ー
【だ!ダメだ!
こいつを野に放てってのか!?
おまえは鬼か!?
一度こいつは殺されてんだぜ!?】
《ッ!!》ビク
ー[……]ー
【…キャス?】
《ディーン…
今ので鼓膜が破けた》
【あ…わりぃ】
《キンキンする…↓↓》
【おい…
こんなか弱い兄弟を
見捨てねぇよな?ジーク
おまえ良い奴なんだろ?】
《ディーン…何も聞こえない》
ー[……カスティエル]ー
【!!】
ー[………*]ー
ぎゆッ…
《…サム??
耳を治してくれないか?》
【……】
ー[やはり危険だディーン…]ー
ぎゆッ…
《サム…苦しいんだが》
【テメェが危険だバカッ!】
[え?何?
あれ…キャス?]
《ぶはッ!…はぁはぁ
窒息するとこだった…》
早くサムが治って
出てってくんねぇかな…
《サム♪
サムの部屋も掃除をしていいか?》
[ああ〜…うん
お願い]
【おい!キャス
俺の飯は?】
《…掃除を終えてからだ
安心しろ
きみは部屋を弄られるのが
嫌だと言ったから
きみの部屋とアノ秘密の部屋には
入らないからな
あ…あとケビンにも聞こう
彼はいつまで部屋から出ないのだ?》
キャスは掃除機を転がしながら
サムの部屋へ向かった
[あの部屋って]
【ああ〜…クラウリーの部屋だ】
ー[……ディーン]ー
【もう!めんどくせぇ
コロコロ変わんなッ!】
出会いは最高のエゼキエルと言う天使
カスティエルを追い出せとさえいわなけりゃ…
【………】
いつまでキャスを置いておけるか
ずっと…置いておきたいが