†ANGEL story W†

□†【1】†
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ーキャスいるか?
地獄の扉を閉じる
最後の試練を止めた後
…サムが危険なんだ
おまえ俺が怒っていると思っているか?
おまえが数千の天使を
地上に落としていても
落としていなくても
俺達は気にしない
俺達が何とかするから
……キャス?頼むよ
おまえが必要なんだ今すぐ来てくれよ




……………


聴け!数千の天使たち
俺はディーン.ウィンチェスターだ
いままで意見の食い違いがあったのは…アレだが
おまえ達の助けが必要なんだ
助けてくれるならば
俺は助力で返す
俺がそう言う人間だとわかってんだろ?…頼むよ
俺は※※※※病院に居る
誰か弟を救ってくれー






天使が地上に落ちてきた
んな事はどうでもいい

地獄の門を閉じる試練を最後までクリアすると
サムが死ぬとナオミに聞き止めたが

俺の目の前には
昏睡常態のサムが眠っている
【……ッ】
医師もサジをなげた
命は長くないと死ぬと言われた

病院の近くの教会で祈ったが
キャスの反応がねぇ
だったら
地上に落ちてきた数千の天使の
誰かが一人でも良い天使が聞き
来ることを今は待つしかねぇ

俺は…何も出来ない

十字路の悪魔もシカトだ
もう…クソがつくほど
ムカツク天使を頼るしかねぇ


泣いている暇じゃねぇのに
【………サミー】
奴等が祈りを聞き
来なかった後も
考えなくてはいけないのに
[…………]
涙が溢れるよサミー…
頼むから死なないでくれ

管を鼻に通され
点滴やら心電図やら
身体に医療機器がつく弟を
見ているのが辛く
駐車場に行き酒を飲んでいたら
名前を呼ばれ振り向く
どうやら
【…天使か?】
俺の祈りを聞き付けやって来た天使だった

ーディーン.ウィンチェスター
カスティエルは何処だ?ー

【…は?
おまえ協力してくれる為に
来たんじゃねぇのかよ…】

ーカスティエルを探している
メタトロンと私達を地上に落とした
二人を探しているー

【知らねぇよ!!】
ああ〜…どうやら
違う目的の天使を釣ったらしい

俺の祈りを聞き付け
カスティエルの行方を知り殺す為にやってきた
天使が俺に襲いかかった
万事休すで救いの天使が現れる
ー我々は怒りの産物か?
それとも弱気者を守る産物か?
私は後者を選ぶ…ー
それは…カスティエルでは無く
違う天使だった

その天使は地上に落ち
傷ついた身体で立ち向かうが
一人では弱り過ぎていて
俺とソイツは二人で
襲う天使を倒し
ー…話を聞こうー
そう言い‥ソイツは力尽き倒れた

俺はソイツを最初から
信じるわけは無く
聖油で火の輪を作り
ソイツを其所に閉じ込めた

ー…私はきみと
戦う為に来たのでは無い
きみの弟を救いに来たー

そう俺に言葉を投げた

【…名前は?】

ー……エゼキエルー

俺には…今
サミーにしてやれる事は何もない
目の前に現れた
救いに来たと言う男の器の
コイツを…頼るしか無く

【…どうだ?
サミーを助けてくれよ】

ー……ー
俺はエゼキエルと名乗った天使を
サムが眠る病棟へ連れていった

天使は言った
今の不足している天使の力では
破損が酷すぎるサムを救えない
ただ1つだけ望みはある
それは
自分を癒しながら
サムを癒すこと
…憑依させろと言葉を投げた

サムの中に…天使を憑依?
コイツが裏切ったら
サムは乗っ取られちまう

どうする

どうする?

時間は無い
サムの命が消えかかっている
だが…決められない

そんな時
公衆電話から携帯に電話が
ー…ディーン?ー
電話に出ると
【!!】
天使のカスティエルだった

俺は病室に
天使避けの図形を書き
その天使にサムを任せ
カスティエルと話に部屋を飛び出した

【キャス…おまえ今何処に居る!?】

ーああ〜…※※※※にいるらしい
ディーン…メタトロンが私を欺いた
天使が…地上に落ちて
さ迷っているー

【んな事はわかってる
それよりサムが!!】

ー…何があった?ー

【地獄の試練を中断したのに
死にそうなんだよ!
キャス…助けてくれ】

ー…ああ〜…ディーン
すまないが
メタトロンに最後の試練で
いや…術で必要な
"恩寵"を盗まれていて
助ける事は出来ない…ー

【…………なんだって!?
恩寵を無くしたのか!?】

ー…ああー

【いいか
よく聴けカスティエル
俺は3体の天使に此処で襲われた
理由は地上に落とした
メタトロンとおまえを捕まえる為だ
おまえは今すぐ
俺の賢人の秘密基地に来るんだ】

ーああ〜…直ぐには無理だ
先程さ迷う兄弟に会った
今から兄弟とある場所へ同行するー

【キャス!!
そいつから逃げろ!
おまえは恩寵を無くした
謂わば人間だ!!
おまえはもうスーパーマンじゃねぇ!
殺されちまう!!
ウロウロしないで真っ直ぐ
俺の所へ戻るんだ!OK!?】

ー……だが
困っているー

【だがもクソもあるか!!
天使は信用するな
絶対にするな!!
俺の言うことが聞けないか!?
今度こそ俺の言うことを聞け!
おまえは逃げろ!】

ー…わかったー

【…よし
ああ〜…そうだキャス
一人エゼキエルって天使が
サムの力になると言い
来てくれたんだが…】

ー…エゼキエル
ああ…彼は良い天使だディーンー

【OK…ありがとう
とにかくおまえは
俺の元に来るんだ】

ー…わかったー

祈りの反応がねぇと思ったら
アイツ…恩寵を無くし
天使の力を失ってやがった
エゼキエル…キャスが良い天使だと言った

俺は決断しなくてはいけない
サムは…キレるだろうが
家族を失いたくない



俺は決めた
サムの中に
エゼキエルと名乗った天使を
憑依させ体内を治療させる事を
エゼキエルは約束した
サムの身体が治癒し
自分も回復したら
中から出ると…

キャスが良い天使だと言ったんだ
間違いねぇ…

コイツはきっと
カスティエルみてぇな
希なお人好しの天使で
協力をしてくれる

もうサムを救うのは
このエゼキエルって天使しか
居ないのだから









サムの中に天使が憑依した
サムは目を覚ました
そして俺の横にまた立ち
外身はいつもと変わらない
兄弟になるんだ

ただ
ー[…ディーン
サムには?]ー
【時がきたら話す
頼むよ…黙っていてくれ
サムには気づかれないでくれ】
俺はいつかバレる今を隠す
サムに…嘘を

[ディーン…
あれから僕はどうなったの?
あんなに辛かったのに
寝過ぎて怠いくらいに
身体が回復してるよ]
【ああ〜…まぁ
いいじゃねぇか
回復しんてんだからよ】

[キャスは…どうなったの?
天使が地上に落ちて
脅威を振る舞ってるのはわかったけど]
【‥来ないな
此処に来るように言ったんだが
アイツ天使に狙われてて
メタトロンに恩寵を奪われて
人間になっちまってるんだよ】

[‥何日経った?]
【…………3日だ】

[探しにいこうディーン!]
【ああ…
携帯は無いみたいだ
移動ルートを追うしかないな】

[…最初
電話をかけてきたのは
この街?]
【ああ…
この街に先ず行ってみようか】

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