†【another story】†

□†【悪い男】†
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数年前に職を失い
嫁には逃げられ
ドラッグに手を出し
sexや酒で目的も無く
飲み屋で飲んで誘われて
ダイタイそのまま相手の家に
転がり込む
それを生活サイクルとしていた


ある夜
今 住んでいる家の持ち主と
飲んでいる時に
昔付き合っていた人間と出くわした
それは"男"で

ー…おまえ
俺に黙って
他の野郎に尻を振ってないだろうな!ー
《するわけないだろ?
俺には…おまえだけだ今は》

背中に刺青入りの今の男が嫉妬をし
そいつの高級マンションで
口論をしていた

上手くはいかない人生だ
当たり前だ
人の力だけで今の俺は生きている
自分が人を守って
生きて来た事って
俺にはあるだろうか…

贅沢なマンションlife
そんな部屋から俺は
追い出された
寒い冬の夜の外に
まさかの真っ裸で捨てられた

《クラウリー!!…冗談だろ!?
服くらいくれよ!》
ー自分で買え!カスティエル!ー

《………はあぁ》

取り合えず俺は
この場所から離れて
一人にでも出逢った時点で
猥褻罪で警察行きだな

それでも…
【……………】
…いいかもな


《……………》

早速…この高級マンションに住む人間と鉢合わせた
お高そうなグレーのスーツ
そのスーツの下には変なロゴのバッチがついたサスペンダーに
ストライブ柄のネクタイ
そして……クソ真面目の象徴の七三

この男は
隣に住む人間で
たまに顔を合わせているだけの
挨拶すら交わした事がない
そしてエリートで異次元の人間だ

【……は…裸?】

《ああ〜…えっと
不審者ではない…
俺の名前は》

【カスティエル…だろ?】

《…あ…ああ
知ってたのか俺を
迷惑をかけていたか?隣の部屋で》

【そうだな
まさか隣にゲイが
住んでいるなんて
知られたくなくて誰も人を呼べなかった】

《……そう
それは…すまなかった》

【俺はゲイじゃない…】

《見ればわかる
潔癖っぽいもんな…
そのイカしたサスペンダーや
ネクタイや…髪型がね》

【…変か?
気に入っているんだが】


クソ真面目の象徴の隣人は
思った通りの人間で
賢そうな脳みそに
付属でついた天然に
俺は…甘えようと企んだ

《頼みがある…》

こんな隣人のまるで愛人撃ナ
真っ裸で追い出され
捨てられた姿を見た彼が
俺の言葉を聞けばの話だが

【……怖いな】

第一声が…怖いなね
まぁ
無縁の人間と話していれば
そうだよな
でも
部屋には逃げないんだな

《服を1着くれないか?
でなければ動けない…》

怖くても
クソ真面目の象徴の隣人は
これくらいは
聞いてはくれるだろ?

【…………OK
その代わり
安い服はないから
その分
身体で払ってもらおうか】

《お…OK?
直ぐにsexをしよう
きみは抱かれたい派?》

【!!
ち!ちがう!
その身体でじゃない
アンタは家事をするんだよ!】

《……家事を
ああ〜…なるほど
家政婦の様なペットか♪》

【ペット…
ペットは此処では飼えない】

《真面目に返すなよ
冗談だよ…》

野良の様な生活
それでも
なんだかんだ拾われ
生きてきた
これは母親譲りの容姿端麗のお陰だろう

今回も
俺は野宿をま逃れた

《きみの名は?》

【ディーン.スミス…】

《お世話になります
ディーン.スミスくん♪》

ディーン.スミスと名乗った
隣人は
俺にお高そうなスーツの上を
身体に羽織らせて
部屋の中へと押し込んだ


隣人のクラウリーの部屋とは
まるで正反対
エリート感と清潔を漂わせる色の家具や
観葉植物
シンプルな部屋だが
やはり高級マンションに住む人間だ
金持ちなんだろうなと
漂わせていた

ディーン.スミスと名乗った男は
性別問わずに
愛されそうな容姿端麗
時に女性の様にも見える程に
鍛えられた肉体を…見なければ

《…で?
まずどうしたい?》

【…今日は
俺が夕飯を作る
まずカスティエルは風呂に入れ
服は脱衣徐に置いておく
明日からは勝手に
タンスからだして着てくれ
下着は明日買って帰る
今日は…俺のを履け】

《…ありがとう
恩に着るよ
仕事を探すよ
そしたら出ていく
それまで…居ても?》

【カスティエルを家政婦として雇う
期限は三ヶ月
三ヶ月経ったら
無職でも追い出す…OK?】

《OK!
三ヶ月の間に
金が入る居場所を見つけるよ♪
きみはイイヤツだな
ディーン.スミスくん》

【おい…
パトロンを探すのでは無く
仕事を!だぞ?】

《わかったよ
仕事をだよな
三ヶ月‥宜しくな♪》

三ヶ月
まぁ…長く時間をくれた
それだけ貰えば
俺の次の居場所が確実に見つかる

後は
複数のソレを受けいる
相手と飲みの場で
逢えればいいだけの話だが

【………】

曇りの無い
綺麗な瞳で見つめる
ディーン.スミス
俺と言う闇の化身には
あまりにも眩しい

そして…
居心地は良くない

こんなに簡単に
俺の面倒を見るとは
彼には思えなかったが
人間とは…不思議な生き物だな




俺はデカイ企業会社の
部長のエリート会社員が
仕事で出たら
家事をこなす
そしてコッソリとドラッグを飲む

家事を終わらせれば
夕飯の下拵えを済ませ
クラウリーの目を盗み…
行き着けや初めての
曰く付きの酒場へ出歩いた

そこで
次の居場所を探す
俺を面倒見てくれる
パトロンを

ーカスティエル?ー

《!…やぁ
元気していた?》

さっそく一人の候補が現れた
こいつは
何処かの御曹司
名前は…名前は…何だったかな

ー久しぶりじゃないか
クラウリーの愛人は
やめたのか?ー

《ああ…
誤解をされて
今でも誰かのモノじゃないか?と
まぁ…そう思われても仕方ないが》

ー…俺にしておけば
よかったのにな…ん?ー

《きみの性癖に
覚悟を決める事が出来なかった
だが…今は違うが》

ー…本当か?ー
《ああ〜…》

思い出した
コイツの名前は…ガブリエルだ

ーじゃあ早速
きみのパトロンになろう
ああ〜…カスティエル?
このドラッグ飲んでみないか?
新しく密輸したんだよ…ー

《…そう
で?…俺はガブリエルに
感想を言えば?
ああ〜…ガブリエル?
あと1ヶ月待ってくれ》

コイツは金と言う権力で
裏でドラッグの密輸売買をしている
初めてドラッグを服用した理由は
ガブリエルの影響下だった

今も逢えば
こうやって彼からも
ドラッグを貰える
立派なドラッグの中毒患者の
ガブリエルの俺はお気に入りモルモット

ー1ヶ月?いいさ
そんなの直ぐだよ
その前に小遣い稼ぎをしないか?
きみが服用して
トリップする動画を見ると
不思議と皆が魅いってさ
この粒を欲しがるんだよ…
だからさ
いつもの様に録画をさせろ♪ー

《……OK
縛るのはやめてくれよ
痕が残るのは不味い
あと…それは
後を引くドラッグか?
俺は今はまだ
大企業の会社の部長がパトロンなんだ》

ーははは♪
本当にきみは
駄目な人間だな…くく
だが飼い主には忠実だ
OK…その男は長くないんだろ?
ならば雇われて1日働くと
電話を掛けろよキャスー

《…なるほど
まぁ…真面目に2ヶ月
一緒に過ごしたから
それくらいの嘘は見抜かないかな》

ー…2ヶ月?ー

《ああ…
うまい飯食わせてもらってた
家事をするだけでね
料理の仕事をしていただけに
胃袋を掴んでいたよ
今は…出ていけとは
言わなくなってきた》

ーだが…出ていく?ー

《…そうだね
彼は俺には物足りない
真面目なエリートの人間は
とても窮屈だ
ドラッグなんてバレたら
彼は直ぐに警察に突きだすよ》

ー…はあぁん
なるほどね…
俺も1つ芝居をするよ
仕事先のオーナーって事でねー

《…大丈夫だと思うが
わざわざガブリエルが出なくても》

ー声を聞いてみたい
変わり者の大企業の会社の部長のね♪ー

喋りすぎたかな少し
まぁ…ガブリエルが
ディーン.スミスに関わる要因なんて無いから
大丈夫だろうけど


俺は新しいパトロンの
ガブリエルの元へと行くために
ガブリエルの話を飲んだ
ディーン.スミスも
こんな素性の知れない人間を
いつまでも起きたくは無いだろう

ー…はい?
どうした?ー
《今は休憩中だろ?
少し話をいいか?》

ー…どうぞー
《ああ〜…新しい仕事先を見つけて
今日は其所のオーナーに
色々仕事を教わろうと思ってさ
悪いけど今日は
帰らないから夕飯は作っとくよ♪》

ー…色々教わろうと思ってはいいが
それと帰らないって理由が
よくわからないんだが?ー
《ああ〜…
近くの友達の家に止まるからさ》

俺とディーン.スミスの
会話のやりとりを
傍で聞いていたガブリエルが
携帯を寄越せと腕を伸ばす

ー…おまえに友達が
いるとは思えないがー
《……はは》

強引に俺の手から
ガブリエルが携帯を奪いとり
ーお電話代わりました
カスティエルくんを家政婦とし雇う事になった
御曹司のガブリエルと申します
今日は彼には家政婦として
必要な事を教えなくてはならないので
今日は私の家に泊めます
いいですか?保護者さん…ー
ペラペラと嘘を話し丸め込もうと…

ー…家政婦は
俺が雇っている
二重契約をさせる気はないんだが
カスティエルはうちの家政婦を
辞めてそちらへ行くと?ー

ー…そうですね
彼はそう言っていますから
そちらの家政婦の契約は
1ヶ月後に破棄にしてくださいー

《………》

ー…カスティエルに代わってくれー

ガブリエルは俺に
携帯を手渡した
そしてディーン.スミスは俺に
ー…住所を言え
その新しい家政婦をする住所をー
《…住所を?》
そしてそう言葉を投げた

ガブリエルは余裕な顔で
本当の住所を言えと手で合図した
《…※※※※※だよ
明日には帰る
きみが言ったんだろ?
期限は三ヶ月の家政婦
職を見つけたら出ていけとは
だから俺は職を見つけて
あと1ヶ月で解雇され
ガブリエル宅の家政婦なる》

ー……切るぞ
休憩が終わるー

《はいはい
じゃあまた明日ね旦那様♪》


携帯を切った瞬間に
ガブリエルが俺を引き寄せた
ーやっと…カスティエル
きみを手に入れた
ずっと大人しく待っていたんだ
これからは俺が
きみのパトロンだよ♪ははー
《………》
そして抱き締めた

俺は構わない
愛人でも
ヒモでもペットでも
何でも構わない
ただ…

ーさて
さっそく本当に
俺の家の離れで
撮影会を始めようか♪ー
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