†【another story】†

□†【美しい男】†
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きみのヘーゼルグリーンの瞳が
美しすぎて
僕はまるで呪縛の様に
動けなくなった

ー…よぉ
あんた一人か?
一緒に飲まないか?ー

仕事で上司に叱られ
飲みに行ったbarで
カウンター席の端で座り
飲んでいたきみの瞳

ー…ああ
僕で…よければー

ーなんだよ
堅苦しいなアンタ
もっと肩の力を抜けよー

ー…すまないー

ー……ははッ
まぁ…いいさ
ほら奢りだよ飲めよー

ただ…彼と
たわいない話を交わし
仕事を忘れ
飲んでいた時間は覚えていて

暫くしたら彼が
部屋で飲まないか?と
僕を彼が泊まるホテルへ誘い
そこでも…飲んでいた

そして…
何故だ?何故だ?

《………》

何故…酔い潰れて目覚めた僕は
真っ裸なのだろうか

僕のにピタリと身体を合わせ
眠る彼も
【…zzzz】
何故…真っ裸なのだろうか?

《!!…ま…まさか…ッ!》

こんなベタな
深夜ドラマの様な事に
まさかの同性と
僕は……したのか?
彼と…彼と…
【……ッ…】
彼と…せ…sexを

【ああ〜…頭がいてぇ】
《………………》

【?…何んだよ】
《…ああ〜…その
何故 きみと私は裸なのかな》

【sexしたからに
決まってんだろ?】
《!!!!》

‥‥‥‥したらしい

酔いとは理性を切らすと言うが
確かに彼は
美しい容姿をしているけど…
同性相手に僕が…するとは

【気持ちよかったか♪?】

sexを…するとは…

《…す…すまない!
僕は帰る…》

【は?】

《本当にすまない
こうなった事は
忘れてくれ……えっと
きみは…誰だっけ?》

美しい容姿をした彼は
眉間にシワを深く刻み
【あんたはジミーで
俺はディーンだ
テメェ…自己紹介して
同意でsexしたのすら
酔いで記憶がないのか?】


《あ…ああ〜…そうだ
僕はジミーで
きみはディーン
今日限りの関係だ》

【………そうかな?】

《え?》

【いや
そうだなの間違いだな
今からタクシー捕まるのか?
今日は寝て帰れよ
ジミーちゃん】

《……きみは
ゲ●なのか?》

【アンタは異例だ
俺は女しか抱かない】

《ぼ…僕が
だ…抱かれたのか?》

【尻の穴に違和感ないか?】

《………………↓↓↓》
中から内股に…何か垂れた

【ああ〜…ゴムを
忘れちまって
そのまま中に出しちまったんだ
安心しろ俺は病気を持っていない】

《そういう問題じゃッ…》

【…………わかったよ
同意でしたがすまなかった
今日限りでさよならだ
だからとっとと寝ろよ
ベットは1つだから
同じベットで眠るがな俺も】

《……ああ
そうするよ
だけど僕はソファーで寝る》

毛布を持ち
ソファーへと歩いていくと
腰にガッチリと
ディーンの腕がまわり
《!?》
僕の顔の真横で
【ベットは1つだから
毛布も1つだ
OK?…ここは俺が泊まるホテルだ
テメェに寝る場所を決める権利は与えねぇ】
背筋に電流が流れる程に
美しい笑みで言葉を投げた


この…男は
《…だ…だが
気まずいんだが…》
【あ??】
何故…こんなに傲慢なのだろうか

逞しい腕でガッチリと捕まえた僕を
ディーンはベットへと強引に向かわせ
【…とっとと寝ちまえよ】
思い切りベットへと
《わッ!》
乱暴に放り冷たく言葉を投げた

乱暴な口調に
【なんだよ?
グタグタと女みてぇな奴だなおまえは】
乱暴な態度に

《………ッ…》
なのに何故…
こんなにも見たことが無いくらい
美しい男なんだ彼は

ディーンは同じベットへ
下着だけを履き
毛布の中へ
僕も急いで下着を履き
中へと潜り込んだ

気まずいなんて
僕だけの感情で
耳元にはスースーと寝息が
直ぐに聞こえだした

横を見れば…
《……》
吸い込まれる程に
美しい寝顔があり
【zzzz】
まるで白馬に乗った王子だと
女が見れば思うのだろうか

《…暫く
酒はやめなくては…》
もともとは弱いのに
飲み過ぎてしまった僕のせいだ


翌朝
僕はホテルから出て
そのまま会社へ向かった
目敏い上司に変わらない服装に
昨日は何処へと嫌みを言われ
出だしから気分悪く
仕事をスタートした

僕は
自分で言うのはおかしいが
真面目に仕事をこなして
成績も悪くはない
この会社に貢献しているのに

何故…この上司は
僕につっかかるのだろう

《…胃が痛い↓↓》

口調だけでも耳障りなのに
僕に触れる手も嫌だ…

「ジミー?」

《あ…バルサザール》

「‥スーツとネクタイが
昨日のままだ
なんだ?隠していたのか?
恋人がいる事を…ふふ」

《ああ〜…違うよ違う
昨日はbarで
ある男と飲んだだけだ》

「ある男?」

《‥‥ん》

「ジミー…
知らない男と飲むのは危険だ
知らない男と飲むくらいなら
俺と飲もう♪」

《そうだな…
今度きみを呼ぶよ
あ…ああ〜…バルサザール?》

「ん?」

《今日も…飲みに行こうと思うんだ
どうかな?一緒に》

「お♪行くさ勿論
俺のオススメのbarに
連れていくよ
あそこのワインは最高なんだ」
《そうか…*》

バルサザールと仕事後に
僕は今日も飲みに
《‥‥‥》
バルサザールのオススメのbarは
‥‥‥昨日も来たbarだった

「ジミー?
早く来いよ♪」

まぁ‥‥昨日出逢った
行きずりの彼が
《ああ…》
今日も居るとは限らないよな


【いらっしゃい♪
ああ〜…久しぶりだな
バルサザールさん】

「やぁディーン
今日も美しいな♪」

《………》
まさかの…店員

「ああ〜…彼は
俺と同じ職場のジミーだ
宜しく頼むよディーン♪」

《よ…宜しく
僕は‥‥‥‥‥‥‥ジミーです》

彼はどんな態度を?
まさか昨日事を…話さないよな
【はじめまして
俺はこのbarのオーナーの
ディーン.ウィンチェスターだ】

《…………》
はじめまして…

【宜しくジミー
で?何を飲む?】

その言葉を望んでいたのに
《ああ〜…バルサザールと一緒のを》
何故…ショックを受けたんだろう今

ディーンは昨日出逢った僕を
本当に今日逢った様な
素振りでバルサザールと僕と話す

バルサザールの言い回しで
確かに彼は
女が好きで違う女が
常に彼といるようだ
世でいうプレイボーイだ

そんな彼は…
【じゃあ
ごゆっくり♪
アッチで呼ばれたので
違うバーテン置きますから
またバルサザールさん】
僕に目を止めた

僕の…何処に?
【ジミーさんも
ごゆっくり…】
あれは夢だったのか??

まさか
夢じゃ無い事は
身体でわかっている
僕だって
尻を掘られたのは初めてだ

「ジミー?
気に入ったか?此処は
あのオーナーはさ
女癖は悪いが
凄くいい男だぞ
顔も美しいしな♪
ああ〜…ジミーきみも可愛いぜ」
《…ああ…ありがとう
バルサザール尻を撫でるな》

「あ…悪い電話だ
ちょっと外すな」
《…OK》

バルサザールが店の外へ
電話をしに出た
その後に直ぐ
【…おつかれ
また来ちまったんだな♪
俺に会いたかった?】
《!!》
ディーンがカウンター越しに
言葉を投げた
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