†ANGEL story U†

□†【10】†
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「キャシー
何処へ行く?」

《………》

「??…カスティエル
ラファエルの部隊が攻めてくるぞ
安易に此処から出るな」

《…大丈夫だ》

「え??」

《…きみの強力な武器で
トラップを仕掛けた
当分は入ってこれない…》

「…あ…ああ
それは良かった
なら安心だ♪」

《きみの武器ではない
天国の武器だ》

「くく♪
今はきみの食料と
我らの軍の武器だがな」

《………》

「睨むなよ…キャシー
レイチェルが呼んでるぜ?」

《……変わりに
聞いてきてくれないか?
私は……息を吸いに行く》

「…………わかった
迎えに行くよ」

《迎えはいらない…》

「…駄目だ
迎えに行く」

《……わかった
後は任せたバルサザール》






私は

正しいと思っている

今いる私の位置を

私は姿や言葉を
交わした事は無いが
父を…神を愛している

天使は兄弟で
私の戦友だ

天国に家は無いが
故郷と言える


神が造り出した
全ての物を愛している
神の創造物の人類も

彼も


私には力が足りなかった
だから補足が必要だった
大天使を相手に戦うのだから

私は純粋に防ぎたい
ルシファーとミカエルの対決は
何も得ないのだから

天使が血を流す
人類が消えてしまう
そんなシナリオを再び
始めるなんて…とても許しがたいと

神は争いなど望んで居ないと


私は徐々に
私では無くなっていく
何故だかはわからない

この身に力を吸収し
より強力な戦闘力を
得れば得る程に
私はその先に恐怖さえ感じている

私は純粋にラファエルを殺したい
それは未来の為なのだ
私の兄弟と天使と
人類を守る為の

彼の為の

これは戦いで
私は此処で天国で
戦士に戻る
昔の様な戦士になる

今いる私の位置は
正しいと思っている
それは私が選択した

私が選択した



【…ふあぁ.。o○】

[…自分のベットで寝ろよ]

【なんでこのベットが
おまえのだって決まってんだよ】

[兄貴の荷物が
隣のベットに乗っている]

【ただ置いてるだけだ】

[………]

【あッ!
なんで床に投げんだよ!】

[僕のベットだから
邪魔だろ?]

【………】

[なんだよ
そっちが兄貴のベットなら
必然的に残りのベットは
二人で部屋をとった
僕のベットだろ違うのか]

【…可愛くねぇな】

[はッ…笑える]

【…!!】

[………]

【吃驚した
居るなら声をかけろよ!!】

[キャスはいつもこうだろ
いちいち驚くなよ]

私は

此処にくると

私に戻れる気がする

《…ディーン》

私が私に

【??…どうした?キャス】

戻る

《………》
ぎゆッ…
【キャス??】

私が…私は…

わからない
わからない

「キャシー♪」


《……バルサザール》
【…なんだよ
おまえは来なくていい】

今日は姿を消さなかった
今日はきみに触れたかった

私は…難しい選択を
迫られている

それは本当に難しいのだろうか

「いやいや
忙しいんだよ内戦で
カスティエルは我等の指揮監だからな
居ないと困るんだ
天使どもが動けないからな」

《…ディーン
また…来る》

【あ?……ああ
わかった】
[バルサザール
おまえも天使だろ?]

私はまた羽を伸ばし
上へ上がる
そして私は守護者から戦士になる

【………】

徐々に徐々に浸食されていた
これからなろうとする

私が…怖い

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