†ANGEL story†
□†【1】†
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[ディーン…大丈夫か?]
【ゴホゴホ…ああ〜…大丈夫だ
ボビーに手伝うように連絡したから
…ボビーんとこ行って
一緒に解決してこい】
[………]
【…サム?】
[……ボビーなら
一人でも解決できるだろ?
あ…ガースに行かせるか]
【…おいおい
ガースはいい奴だが
ボビーには重荷過ぎる
おまえが行け…ゴホゴホ】
[……薬は飲んだか?]
【…行けって】
風邪をどうやら他人にうつされた
この間調査に行った家の住人が
酷く風邪で苦しんでいたからな
きっとそいつからだ
[朝飯作ってから行くよ…]
【サム…ゴホゴホ
俺達の仕事はなんだ?】
[…困ってる人間を
悪魔から救うこと]
【そうだ…行ってこい】
熱は…いまだかつてない高さ
[兄貴も困ってる人だろ?]
息をすれば咳がでて
【ゴホゴホ…悪魔じゃないだろ
たんなる風邪だ】
酷い頭痛が襲う
[……はぁ……行ってくる
電話でろよ?]
サムは
そんな酷い常態の俺を見ると
いつもは冷静だが動揺する
たんなる風邪だけど
…俺達二人だけしか
血の繋がる家族がもう居ないからだろう
怪我しなきゃいいが
【…………ゴホゴホ】
数時間経つ
ーディーン?大丈夫か?ー
サムから様子伺いの電話がくる
俺は
【…生きてるよ】
何度この台詞を言ってんのか
覚えてないくらい
風邪は心を弱めると言うが
サムの電話のお陰で
それは無くすんでいる
ホテルのベットに寝転がり
ただ風邪と格闘し
ーディーン?昼だぞ
薬を飲めよ
腹に何かいれてだぞー
俺は俺でサムの心配をする
マジでこんな時まで
弟の心配や
兄の心配をている俺達に
呆れる