†SPECIAL story†

□†【1】†
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【じゃあ…今日から
新しくベットを仕入れるまで
おまえのベットで寝る】

《……》

俺が未だに
この地上に
酒とドラッグとsexに縋り
生きようと藻掻くのは

【…今日
誰かと使用済みか?】

《ああ…えっと
四人くらいと》

【じゃあ床で寝る!
ほら…来いよカスティエル】

《床で寝ると
身体が痛くなる》

【じゃあ俺の身体の上で
眠ればいい…来いよ早く!】

《…直ぐ怒鳴る》

きみがまだ
地上で…生きているからだ
それと俺は今
こんな姿でも
守護者気分から抜け出せないのか

彼は薄い布を床に敷き
言葉通りに寝転がる
そして昔の様に
寝転がる彼を見る俺に
そんな趣味は無いと言い
俺の手首を掴み
《ッ!》
簡単に身体へと引き倒して
【‥キャスの匂いだ…】
俺の首に顔を埋め
苦しいくらいに抱き締めた

彼の身体に身を委ねる
彼の誘いを避けていた俺は
随分久しぶりに
彼の布越しに体に触れた

《……ディーン》
【‥‥♪】

うっとりしている俺はたくさんある
どのドラッグよりも今
凄く気持ちがいい…

【…可愛い俺の天使】

きみの美しい顔と
低い低い声音と
いい匂いがする身体と
あたたかい体温が
懐かしく…そしてリアルで
俺はまだ生きたいと
腐敗した地上で思うのだ

《ディーン…きみは
荒んでもperfectだ
俺は…きみに全てを投げ出す
覚悟はいつでも出来ている
約束して欲しい…1つだけ》

【…なんだよ】

《最後にきみが
賭ける闘いには必ず
俺を同行させて欲しい
俺はきみと…死にたい》

【死なせたくない】

《仕方がない
きみの…選択に私は身を委ねる
きみの出す正しい選択が
昔も今も…好きだ》

落下速度は弱まらない

ただ

きみもそうなのだ

だから俺も落ちるのだ


ともに…ともに

【…ドラッグは抜けたか?】

《完璧に抜ける事は無いが
今は…自分に近いかな》

【じゃあ…抱かせろ
クリスに喰われた俺の天使を
浄化する】

《…3回俺をだかなければな》

【は?】

《3回掘られたから
きみのお陰で大分
具合がいいらしい俺の穴は》

【……エロい身体だ
楽しんでんじゃねぇよ
俺以外でクソッ!】

《…済んだ後
吐き気が止まらなかった
ああ〜…ドラッグの副作用か
わからないが
楽しんではいなかった
きみにたくさん助けを求めた》

【……キャス】
ぎゆッ…
《くく…*》

【笑ってんじゃねぇ!】
ぎゆッ…
《ディーン…もっと強く
抱き締めて…》

こんな腐敗した世界でも
感じる事ができる
きみと通じていれば

《…俺は…きみが居て
幸せだ…死なないでねディーン》
ぎゆッ…
【…可愛い事を言うなよ】

きみの未来が死である事は
俺は…止められない
だが一緒ならば恐くない

《…早く…抱けよディーン》
【!】

たくさんキスをしよう
きみの母や父や弟に代わり
ボビーに代わり
最後の最後の
【キャス…唇に
キスをするなら舌をいれろ】
《…ふぁッ…ディーン》
最後の…瞬間まで

きみの唇は今は

"私"のものだ
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