†SPECIAL story†

□†【1】†
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【嫌だったら言わない】
《リサといればいい
リサを部屋に招け》

【いいから来いって言ってんだ!
この淫乱天使ッ!】
《ッ!》

きみのその怒りは
どこからきているのか

サムを見放し承諾してしまった弟を
その時に救えなかった事か

《ディーンッ!放せッ!》

ミカエルの器にならず
地上を地獄に変えた事か

【!?】

それとも変わり果てた
天使の姿か

《わ…私は…もう
天使では無いッ!
私を…天使と呼ぶなッ!》

【……】

奈落に落下しピエロ化した
俺の…無様な姿が
きみを過去の苦しみに
結びつけるのだろうか…

《…きみだけが
苦しいんじゃない
私に…当たるなディーン》

ただ
俺は…もう
酒やドラッグやsexに
身を置かなくては
素面の自分になる瞬間に
身を…投げたくなる

【キャス…
勘違いするな
おまえといる時の俺は
昔のままでいられている
おまえに当たっているわけじゃない
おまえが俺に当たっているんだ】

《!!》

【……キャス
キャス…おまえがどんなに
変わり果てた姿でも
俺にはキャスはキャスなんだ
おまえだけは…手離したくない】
《‥嘘だ
きみは嘘が上手い
私はきみの兵士の一人で
周りとなんら代わりない
ただの無力な猿だ…》

【…キャス
どうしたら伝わる?
俺は今のおまえも好きだ
エロくてよく笑い魅力的だ
だがそれはドラッグのせいで
けしておまえじゃねぇ
……仏頂面のおまえも好きだよ】

《‥私に死ねと言うのか?
こんな脱落した私に
素面でなんて生きれない!
私は…私は無力だ無価値だ
私は…羽を毟られた
天使の欠陥品だ!
人間になった私も欠陥品だ…くく
ははは…ディーン
過去に縋るな…きみも
充分変わった》


【……そうだな
俺は何もかも投げ出した
今じゃ感情さえコントロールが効かない
毎晩酒を飲み憂さ晴らしで
女とsex
最低最悪な姿だろうな
おまえには駄目な見本に
なっちまったんだよ…】

《‥‥‥》

【だが…俺は
こうさせた世界から
酬いを受けている
ああ〜…サムだよ
ルシファーに承諾した
愛して止まない弟を
俺は殺さなければならない
だが!俺は地上に足をつけている!
逃げたりはしていない!】

《ディーン…だが無理だ
やめられない
私はきみ程…強くはない》

【おまえは立派な中毒患者だ
そう取り上げたりはしない
取り上げたりしたらきっと
おまえは…死んじまう】

《……》

【俺がわからなくなる位の
ドラッグは服用するな!
それだけはけして許さん!
これはおまえのリーダーとしての
命令じゃねぇ!】

《…じゃあ
なんの命令だ?リーダーさん》

【…恋人としての命令だ】

《恋人は…リサだろ》

【…おまえが相手にしないからだ俺を】

《きみを見ていると辛いんだ
今の私の姿が…辛いんだ
だがきちんと兵士をしている
問題はないだろ?》

【クソ野郎…
トレンチコートを脱いでも
おまえは赤ん坊だ】

《…いつ死ぬかわからない
きみが昔俺に教えたんだ
そんな時は酒とsexを…と
ついでにドラッグを足してみた
ああ〜…ドラッグが切れた》

【阿呆が…飲むな!出せ!
クソッ!
俺の部屋に移らなくていい
ただ…】

《ふぅ………ただ?》

【毎晩…寝る場所は
俺のベットだ】

《…きみのベットは
リサと使用済みのベットだ
そんなベットで寝たくない…》

【新しく仕入れる
新しいベットが来たらいいだろ?】

《………》

【俺は傷の舐めあいを
求めてるわけじゃねぇ…
おまえの肌を感じていたいんだよ
生きている唯一の
家族の…わかるか?キャス】

《…寂しいのか?》

【おまえもだろ?
ドラッグのんで寝るくらいなら
俺がsex疲れで寝かせてやるよ】
《………それは魅力的だ》
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