企画

□願い事ひとつ
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『蟹座のあなた!ランキング一位!
ラッキーアイテム「短冊」を持っていれば、
もっと運が良くなるかも!?』

いつものように朝起きて、
いつものように朝ごはんを食べながら、
おは朝を見る。
ふん。一位か。悪くないなのだよ。

「ごちそうさまでした。」

荷物をまとめて、短冊は、まあ、
そこらで売っているだろうし行きしなに買えばいい。
そう思い、高尾を待つため、玄関に出ると、

「よぉ、緑間!誕生日おめでとー!」

「な、高尾?!……あ、ありがとうなのだよ。」

すでに高尾が、リアカーを持って家の前で、待っていたのだ。
まさか、高尾に祝われるとは。
そう、今日は、俺の誕生日でもあるのだ。

「今日は早かったな。どうした?
何か変な物でも食べたのか?」

「ちょ、ひでーな、おいw!」

ケラケラと本人は笑うが、それどころではない。
早くラッキーアイテムを入手せねば。

「急ぐぞ高尾。早く短冊を買いに行くのだよ。」

「あ、それなんだけどさー。」

「なんだ?」

ごそごそと自分の鞄を探り、「あったあった」と言い、俺の手をつかみ、

「ほらよ、短冊。」

と、色とりどりの短冊を俺に渡す。

「どうしたのだよ。」

「いやー、俺の妹ちゃんがね。
明日は七夕だからーって、作ってたのを、
今日、少し分けて貰ったんだよ。」

そういうことか。

「だから有りがたく受けとれってw」

「ふん。まあ、有りがたく受け取ってやるのだよ。」
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