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□アホ毛生誕祭
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「「「「ハッピーバースデー!!」」」」


パァンという大きなクラッカーの音とともに見慣れた面子が笑顔で祝福してくれるのを御園はほおけた顔をして見ていた。


「おめでとうございます、御園。」


が、おっとりとした声で後ろから話しかけてくる声に我に返ると、慌てて問出し始めた。


「おっ…おい、リリィ!今日は会議があるから集まったんじゃなかったのか?!」

「あぁ…。すみません、あれ嘘です。」

「貴っ様ァ!!」


しれっとにっこり笑顔付きで暴露するリリィに御園は食ってかかるがリリィは意にもかえさない。


「ごめんなー御園。やっぱサプライズで誕生日パーティーしてやりたくってさ…。」

「うっ…いや、別に…。」


本気で申し訳なさそうに謝ってくる真昼に御園は何も言えなくなる。ぶっちゃけると今まで友達がいなくて誕生日など家の人達にしか祝われたことがないから恥ずかしく、それでリリィに当たっただけなのである。


「ちゃんと真昼お手製のケーキもあるんだぞ…。ほら、そこ…に……。」


自分の後ろを振り返りながら話していたクロは凍りついた。なぜならー…、


「…うまい。」

「リヒトー、俺にも一口頂戴っスよー!」


もっしゃもっしゃと御園のために焼いたガトーショコラを頬張るリヒトとその横で自分にもとリヒトにねだっているハイドがいたためである。


「リヒトさんまたですか?!」

「お前本当に料理上手いんだな。」

「へ?あ、ありがとうございます…じゃなくて!」


真昼のツッコミとハイドのおねだりを無視していたリヒトだったが、そういえば、とふと顔をあげてつぶやいた。


「…今日は一体何の日なんだ?」

「リヒト知らずに来たの?!」


まさかの発言にハイドが大袈裟に引いたような態度をとったが、リヒトは気にも留めず次の瞬間には面白くなさそうな顔をして立ち上がった。


「冗談だ。…俺からはこれをやる。」


そう言いながらリヒトは御園にそこそこ大きいプレゼント用の包装がされたものを渡す。


「おい、まさかこれ…。」

「俺とお揃いのリュックだ。お前は悪魔じゃないからな。」


おそるおそると問いかけた御園にリヒトは当然のように答える。


「ぶっは!天使ちゃんまさか全員でおそろにする気ッスか?」

「うるせぇクズハイド。てめぇにはやらねぇから安心して死ね!!」

「なにそれなんのいじめっスか?!…っていたぁっ??!!」

「ちょ、2人とも俺の家破壊する気ですか?!」


いつも通りのやり取りをする2人にせめて外でやってください!などと叫んでいる真昼を見ながらクロと御園はそれでいいのか?と心の中で突っ込む。
と、誰かに肩をトントンと叩かれ振り返ると、
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