中編

□8.
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ロビンに夜食を持っていくと待ち構えていたかのように先に扉が開かれた。

「ありがとう、ロビン」

「どういたしまして。今日は大変な一日だったな」

テーブルにトレーを置きコーヒーをカップに注ぎながらおれは苦笑した。確かに今日は大変な一日だった。
まあ、全て自分な管理不足が招いたことだが。

「ナミに聞いたぜ。食料が残り少ないんだって?」

「ああ、でも何とかなりそうだ。畑の野菜も収穫期がまだだしどうしようかと思ったけど」

「ハハ、ウソップのおかげだな」

「本当に」

楽しそうに笑うロビンにおれは肩を竦めて見せた。
島に着いたらたくさん食糧買ってそれからウソップと一緒にどこか回ろう。礼を兼ねて。

「そうそう、船長さんが怒ってたぜ」

「ルフィが? え? おれに?」

「そうみたいだな。まだ話してないか」

突然ロビンにそんなことを言われておれは首を傾げるしかない。
ルフィには絶対朝昼晩と食事の時間には必ず会う。
昼食ではおれの怪我を心配していたが「チョッパーが見てくれたから」と言うと安心したようだった。
夕食の時間はいつも通りサラダを食べていたはずだし何か違う風には見えなかったはずだ。
それじゃあ、夕食の後はというといつも通り片付けをして、
いつも通り明日の下ごしらえをして、いつも通り夜食の用意をした。
特にルフィと会話もしてないし怒らせるようなことは何もなかったはずだ。

「何かおれしたっけ?」

「直接船長さんに聞いてみるんだな」

「えええ? なんだろう。夕食の時は普通だったのに」

首を傾げるおれを早く行って怒られて来いと背中を押して追い出したロビンは酷いと思う。

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