ネタ2

□拾壱
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まあ、小平太の事は置いといて






「それで…三年を探せというのはどういう事だ?」
「そうだね…孫兵達に何かあったのかい?」
「はい、実は三年生の実習がありましてそれで藤内達6人が行方不明に」
「先生達や生徒たち曰く左門と三之助が具合を悪そうにしていたから先に帰したという事なんですが」
「…まだ帰ってきてないと」
「はい」
『ゆっくり歩いても三刻で着く所なんです』
「そうか…それで実習の内容は?」
『チチアワタケ城の偵察です』
「チチアワタケ…?聞いたことないぞ」
「ここ二、三年勢力を伸ばしてきた所です」
「城主の名前はわかるか?」
『いや…私は苗字までしか』
「俺も」
「私も」
「刹羅や仙蔵、文次郎、鉢屋まで知らないとは…」



そう…情報が少しでもあっていい筈なのに、先生達ですらちゃんとした名前はわからないと
戦場で呼ばれていた名前も何故か“黒江”といいう苗字までしかわからない




「で、その苗字といのは」
「黒江…という苗字です」
「く、黒江?!」
『!!何か知っているんですか?!』



先輩達の表情が変わった


「…俺達と同級生だったやつだ」
「真田先輩達と…?ですが私たちは聞いたことありませんが…」
「ああ、そんな目立つ奴じゃあなかったしな」
「確か柳君達と同じ組ではありませんでしたか?」
「ああ」
『なんで、そんな人が?』
「毎年あるだろう、六年と一年が一緒に出掛けることが」
『ああ、今年もやりましたね』
「普通なら各委員会の後輩たちと組むのだが黒江は委員会に入っていなくてな、俺は作兵衛と組んだんだ」
「柳生と丸井も後輩はいなかったが学級委員会は実況で参加しなくても良くて柳生は保険委員の手伝いをしていたんだ」



えっと…柳先輩と作兵衛、仁王先輩と藤内、ジャッカル先輩と数馬、幸村先輩と孫兵、真田先輩と左門、




『三之助が残ったんだ…』
「そういう事だ…それで黒江が三之助のペアになった」
「あいつ等の方向音痴のせいで左門と三之助をペアにして回っていたんだがな、事件が起きてな」












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