色覚異常の私(tns)

□ELEVEN
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柳side




「ハア…お前は人の心配する前にお前の心配をしろ」


『何で司書さんの心配してるってわかったの?!』


「お前は心配事か考え事をしてる時唇触るんだ」



そんな事知らなかったとボソッと呟いてたがまあこれは俺しか知らないだろう。

鈴木ですら絶対に気づいてない



だがそれはどうってころいい




「まあこの話は置いといてだ…
刹羅お前なんで今日言わなかったんだ?」


『いや…大丈夫かなって思って?』


大丈夫だって?
こいつは馬鹿なのか?


「お前の大丈夫は大丈夫じゃないんだわかっているのか?」


『そんな事わかんないじゃん!!』


「じゃあ、大丈夫だったことはあるのか?」


『それはっ……!!』


「ないだろう?」




そうだ…お前の大丈夫は大丈夫じゃないんだ…





あの時だってそうだったんだ





大丈夫って言っといてお前は大丈夫じゃなかった






色が見えなくなってるんだ









柳side END


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