読処

□落ちる君を待つ
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「不法侵入!!」

何時ものように上がる声。お前はいつも怒るけど、ならなんで鍵しめてないんだ?
口にだすことはないけど心の中では今日もそう問いかける。無自覚で無意識でプライドの強いルーシィに。ちゃんと知っているのだけでど、それでも俺は聞きたくなる。知りたくなる。その衝動を抑え何時ものように不満を垂れればまた怒られる。
じつはこれも結構好き。
何て言えば変態か?
でも、仕方ないだろう。好きで好きで堪らねぇんだから。本当は今すぐ抱き締めて俺のものにしたいけどそんなことしたら怯えて逃げていくのが目に見えるから我慢している。
いつも単純など何やら言われてはいるが俺も考えてはいるし、男なのだ。好きなやつを手に入れるために待つことは出来る。
ルーシィは天然でただでさえ気持ちに中々気づかない上に、純情でプライドが高いから簡単には俺が好きだなんて認めない。だから俺は策をねる。ルーシィを落とすための策を。
気づいたらほら?
俺以外のやつなんて思い付かないだろう?
だから、早く気付け。
その気持ちの正体に。
そして認めろ。
そしたら俺もお前を捕まえるから…。



今はまだ仲間としてしか言わないけど

「俺でもルーシィ好きだぞ」

何時かはルーシィだけに言うから


この言葉で嬉しそうにされど悲しそうにする君が落ちるのは後僅か

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