□もう一度なんて
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(※夢主含め登場人物は成人済設定。)




今日はとある会場で講演がある

私はプロを目指して必死に会場で歌っている


「緊張する....頑張らないと...」

「大丈夫、貴女ならやれるわ」

「はい、先生...」

今まで私に指導してきてくれた先生に励まされる

もうすぐ上演の時間


今日の講演にはシュナイダーを呼んでいる

「来てくれるかしら」

「あら名前さん、その顔は恋人でも呼んだのかしら?」

「いえいえ恋人ではないですよ、でもとても大切な友人なので」

「そう、大丈夫きっと来てくれるわ」

「そうだと良いんですけど...」

「もう上演の時間になるわ、さぁ行きましょう」

「....はい!」



少ししてブザーが鳴った

上演開始の合図

そして私の出番

ゆっくりと舞台に上がっていく

思ったほど緊張はしていない

これなら大丈夫、私は好きな歌を歌うだけ

観客の皆様に少しでも気持ちよく聞いてもらうために

私も気持ちよく精一杯歌うだけ



そしてあっという間に2時間、講演は終わった


「名前さんお疲れ様、良かったわよ!!」

「ありがとうございます!私も気持ち良く歌えたので満足です」

「そうね、私も聞いていてとても気持ち良かったわ、次の講演が楽しみね!」

「そう言って頂けると本当に嬉しいです」

「それじゃあ私はお先に失礼するわね」

「はい!先生、またよろしくお願いします」

先生はにこっと笑って控え室を出ていった



コンコンッ

....それからすぐに部屋をノックする音が


「...?どうぞ」

「名前、お疲れ様」

シュナイダーはサッカーで忙しいのにちゃんと来てくれていた

私はとても嬉しかった

そしてシュナイダーの隣にいるのは

「シュナイダー!来てくれたのね!そちらの方は...もしかして若林さん?」

「....俺の事知っているのか」

「やっぱり若林さんなんですね!お会いできて光栄です!!シュナイダーからよく若林さんの事聞いていたの」

「そんなに話したつもりはなかったよ」

「シュナイダーったらすぐ若林さんの話するんだもの、彼はすごいんだって必ず一言目で。」

「まぁそんな事言われて悪い気はしないな」

「名前はどんどん歌が上手くなってる」

「本当に?そう言ってもらえると嬉しいな。私もっと頑張れるよ」

「あぁ俺も今日初めて聞いたがすごいと思った」

「やだ若林さんまで....もしまた機会があったら聞きにきて下さると嬉しいです」

「ああまた来るよ、次聞けるのが楽しみだ」

「そうだな、俺もまた来る」

「....こういうのに興味無いと言っていなかったか?」

「気が変わっただけだ」

「二人共仲良いんですね」

「そうでもない」

「若林さんそんなに照れなくてもいいんですよ」

「照れてねぇよ?!」

「こういう場では平常心を保つものだ」

「そうですよ若林さん」

「元はと言えばだな....」



若林さんはとても真面目な人だと勝手に思っていたけれど以外とお茶目な部分もあった

同じ日本人という事もあって若林さんともっと仲良くなれたらいいな、

と思い始めたのは内緒の話__


少しの間3人で他愛もない話をしてシュナイダーと若林さんは帰ってしまった



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