□もう一度聞かせて
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(※夢主含め登場人物は成人済設定。)




俺は今とある会場に来ている

本当ならサッカー場にいて練習試合をしていたはずなんだが…

何故か今俺がいるのはオペラなどの講演会場で

「そう嫌な顔をするな」

「でもなぁ…」

なんでも今日はこの会場でシュナイダーの友人が歌うらしい

シュナイダーにほぼ無理矢理連れてこられた

いつからオペラなんかに興味があったんだシュナイダー…

ただその友人とやらはプロではないらしい。そんなに大事な奴なのか

「あの歌声を聞いたら若林もきっと気が変わる」

そんな事をシュナイダーに言われたが

実際もう帰りたい。

寝るのもマナーに反するだろうと物思いにでも耽っていようと考えていた




______________


「もうすぐ始まるみたいだ」

「講演は何分ぐらいやるんだ?」

「間に休憩があるが大体2時間ぐらいだろう」

「…そんなにあるのかよ…」


少しするとブザーが鳴り講演が始まった

司会だかなんだかわからん奴が少し話してそれからシュナイダーの友人が出てきた

「あの人だよ、名前というんだ。若林と同じ日本人さ。」

「…へぇ」

興味なんて無かった

無かったんだ最初は



俺は思わず唾をのんだ

華やかな衣装で舞台に現れた名前という女は遠目で見ても綺麗だった

周りの空気が光っているかのように見える。それぐらい眩しい気がする

そして名前は歌い始めた

その瞬間、俺は恋に落ちたんだ。

優しく、甘く、それでいて芯の通った美しい歌声

俺には名前が女神に見えた

こんな事言うのは恥ずかしいがそれぐらい名前は清く美しかった。

2時間なんてあっという間だった

それだけ名前の歌声に聞惚れていた


________


「すごいだろう、名前の歌声は」

「...まぁ予想以上だった」

「名前に会いに行こうと思うが来るか?」

「...あぁ折角だしな」



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