□戻りたい
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「どうしよう....本当にどうしよう....」

喧嘩した

若林君と

それを相談相手の井沢君に伝えたのは数分前

「うーん....そう気を落とすなって....」

「だってぇ!!!」

小6でやっと思いが通じて

それから若林君と付き合ってた

でも喧嘩してそのまま仲直りしないまま若林君はドイツに行ってしまった

「そもそもなんで若林さんがドイツに行くの知ってて仲直りできなかったんだ...?」

「まさかあんなに早くドイツ行っちゃうなんて思ってなかったし....私が意地張りすぎた...」

「名前から連絡取りなよ」

「えっ?!」

「手紙でも送ってさ、謝ればいいんだ、それだけの事だろう?」

「それが出来たら苦労はしないよ...」

「なんで?」

「だって若林君もうきっと私の事なんて嫌いになってるよ...
きっとあっちで可愛い子見つけて....あああっ...」

「それなのに手紙なんて送れない...もう忘れるしかないんだ.... 」

「でもお前本当にそれでいいのか?」

「...よくない」

「なら!」

「でも無理なんだ、私もう若林君に迷惑かけたくないよ...」

「うーん.....」

井沢君の言ってるように私から連絡を取れば許してくれるかもしれない

でも私には出来なかった

そんな勇気がなかった

井沢君もこれからサッカーの練習があるからって今日は解散した



それから月日はどんどん経って

中学生にもなって

「(もう忘れなきゃ駄目なのかな)」

そんな事をずっと考えていた

でも

戻りたい



「どうして喧嘩なんてしちゃったのかな...」





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