□気になる人
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現在修哲小6年生の私

「若林君!」

若林君とは幼馴染でよく一緒に行動している

「なんだ名前か」

若林君とはクラスが違うから大抵は一人なんだけど

「今日も部活ある?」

「ああ勿論。何か用があったか?」

「大した事じゃないから話すけど。私ね、気になる人が出来て....」

「.....はぁ?」

何が大した事じゃない、だ。俺にとってはとても重要な事じゃないか。

「え、ごめんね...いきなりこんな話して、どうでもいいよね....」

「いやどうでもよくない」

「えっ?」

「あぁ....いやなんでもない。で、その気になる奴って誰だ?」

「それがその名前が分からなくて...」

「なんだそれ...お前な...」

ホントに何を言ってるんだコイツは。
名前が分からない?
そんなに急に気になるなんて一目惚れかよ。
なんだそれ。こっちが気になってしょうがねぇじゃねぇか。一体誰なんだソイツは。

「どうしよう...」

「どうしようって言ったってなお前、名前が分からないんじゃ」

「あっ、あの人だ」

「何?」

そう言われて俺はものすごい勢いで振り返った。
自分でも驚くぐらい早かったと思う。

「は・・・?おいあれ・・・?え?」

「ちょ、ちょっと行ってくるね!!」

「お、おい待て名前!!」

待てと言ったのに名前は振り返りもせずに走って行っちまった。
しかも、なんで、

あれは修哲トリオ。

「よりによってなんでアイツ等なんだよ...」

一体誰なんだ、あの3人の中の誰なんだ

というか俺とよく一緒にいたのに名前は知らなかったのか?いやそれはそれでいいんだがなんで今になって...

考えていてもしょうがないと思ったから名前の後を追う事にした
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