ハイキュー二次創作

□淡く
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「はぁ…セックスって体力使うんだね…」
「何言ってんだこんくらいで。もっと鍛えろ」

まぁそう言う君だってそれなりにへばってるように見えるけど?

僕は結構へとへとで、正直言うともう眠りたい。影山って変なとこねちっこいし。

でも、もう少し行為の後の余韻に浸っていたくて。
すぐ横に寝ている影山の髪を梳く。黒くて長くて艶があって、僕とは正反対。手触りいいなぁ。そのままぽん、と頭の上に手を置くと照れ臭そうに目線を逸らす。




「なぁつきしま」
「なに」
「みず、くれ」

テーブルに置いてあったペットボトルの水を無造作に渡す。

「サンキュ」

影山が水を飲むためにけだるそうに体を起こす。ペットボトルに唇が触れて、水が流れ込んでいく。情事の後だからか、そのしぐさすらやらしく見えて。

「…ぬるい」
「だろうね」


なんてちいさく笑った影山の顔が、少し悲しそうに見えた。

ごめんね。好きで。



例えば僕が男だったら突っ込めたのに。奥まで突いて揺さぶりまくって。今よりもっと強く繋がれたのに。女同士って、煮え切らないっていうか、物足りないっていうか。まぁこればっかりはどうしようもないんだけどね。

ふと横を見ると、影山はもう寝息を経てていた。なんだよ。寝るの早いじゃん。僕も寝よう。


あーあ、ちんこ生えてこないかなぁ。



空はもうすっかり明るくなっていて、カーテンの奥から白い光がこぼれている。起きないように影山にそっと布団を被せて、瞳を閉じた。
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