黒バス二次創作

□森月短編まとめ
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スケベしようや







「あ、黄瀬くん」
「森山さん!!?」

部活帰り、門の前にやたら背の高いイケメン二人が立っていた。

「くぅううぅrrrrrろこっちぃいいいぃいいイェア!」
「黙れ犬」
「おぅふ…」

この二人は本当通常運転だな。
それにしても黄瀬健気…健気な黄瀬を投げる。キタコレ。

とか言いつつ、自分の隣にいるこのヘラヘラしたアホ面の男も健気なのかもしれない。
こんなにもなびかない自分を手に入れたのだから。


「どうしたんですかいきなり」
「いや黄瀬が誠凜行くっていうから、俺も行こうと思って」
「なるほど」

にやにやしてるなー。
いつもに増して。

「伊月くん」
「はい?」
「スケベしようや」

ボトン

思わずカバンを落としてしまう。だって予想外なうがいだったもん。キタコレ。

「死にたいんですか」
「伊月くんに殺されるなら本望だよ☆」
「今ここで首絞めてあげてもいいですけど」
「まじ?絞殺?嬉しいなぁ。絞殺が一番スキンシップ取れるよね?あ、わかった。本当は嬉しくて仕方ないんだね?ね?そうだね?伊月きゅん」
「でらおりゃああああ」
「ごふっ…」

鳩尾にクリーンヒットした拳は鰹節を手に入れた。キタコレ。

「あのねぇ、森山さん」
「ん?」
「わかってます?振っちゃいますよ。そんな事言ってたら」
「え…?」

犬みたいだな。
何海常はみんな犬属性なんですかね?
犬属性居ぬぞ!臭ぇ。キタコレ?

「嘘ですよ。もう。振るわけないじゃないですか」
「伊月くうううん」
「ねぇ、森山さん?」
「なーに?」
「耳貸してください」

『スケベしても、いいですよ』

「え」
「します?」
「い、や…なんかそんな事言われたら、は、恥ずかしくなっちゃって、ね?」
「全くヘタレなんですから」

森山さんの苦笑した顔は、大好きだ。

「伊月くん家行ってもいいかな?」
「…変態。いいですけど」
「ははは。ありがと」
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