黒バス二次創作

□ラ行克服特訓委員会
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土曜日。

今日は誠凜高校バスケットボール部、久々の休日。
女子とは言えど、あのカントクがいる限り、かなりハードだ。
あの人、絶対男バス入った方がいいのになー。
だって運動神経良さそうだし。

それで、何故貴重な休日に外にいるかというと…

先日、海常高校男バスと合コンがあった。
そこで、アドレス交換したのが早川さんって人。
ラ行が言えないという致命傷さえ除けば至って普通の高校生だ。
ちょっと喋ったけど、すげえいい人だなーって思った。
でも、自分には同じクラスに好きな人がいるから、なんとなーくってだけだけど。

それで…その、なんつーか…
デートのお誘いが来てしまいました?的な。
好きな人いるけどね!!でも知らないよそんなの!!


降旗光16歳初デートである。

今まで全くという程、男性経験のない私は本当なんていうか、なんていうかわからん、って気持ちなわけで。



「あっふ(り)はたさん!!!!」
「あ、こ、ここんにちは」
「待たせちゃってすまん!!!!」
「あ、全然待ってないです!」
「あ(り)がとう!!!!!」

「どうします?」
「め、飯でも食べようぜ!!!」
「は、はい」

本当にラ行言えないなこの人。
なんでだろwwwww



「ここでいいですか!!?!!!」
「あ、はい」


「あの早川さんって本当にラ行言えないんですね」
「おう!」
「ふ、り、は、た」
「ふ、(り)、は、た!!!」
「ふりはたひかる」
「ふ(り)はたひか(る)!!!」
「うーん」
「やっぱ(ラ)行って言えたほうがいい!!!?!」
「生活には大事ですよね」
「どうやったら言え(る)かな」
「うぃ、とか言えます?」
「うぃ?」
「そうそう。で、奥歯の方から声出したら、り、はいけると思います」
「うぃ、うーい、い、うぃ」
「無理ですね…」
「うーいぃ、うぃうぃうぃ」
「じゃあれられらーってベロでできませんか?」
「うぇあうぇあー」
「無理ですね…」



そこから約3時間。
私と早川さんはラ行の特訓に勤しんだ。
てか、3時間滑舌の練習するとかどうなのwwwww

だけど…


「らりるれろ」
「うぁうぃううぇうぉ!!!」
「まだ無理ですかね…」
「…うぁ、あ、うーうぃ」
「どうやった(ら)言えますかね!!!!」
「うーん、まず早川さんは落ち着く所から始めないと駄目かもしれませんね…」
「うぁー」
「あぁ、もうこんな時間…」
「す、すすすまん…」
「あ、いいんですよ?気にしないで下さい」
「ありがとう」
「じゃあ、私こっちなので」
「あ、今日はありがとう」
「こちらこそ」


あ、あれ。


「ふりはたひかるちゃん」
「え、」
「また今度な」



え、えええええ
ラ行言えてるし!!!!


「るーるるーるる」

これでもかってくらいにラ行駆使してるし!!!!



「言えてるじゃないですか!!」
「ん?愛のちか(ら)?」
「また言えてねぇし!!!!」

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