銀魂二次創作(腐向け)

□せんせーせんせー
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「あ、夜神くん」
「沖田です」
「先週多串先生に居残りさせられたんだって?」
「へい」
「いかがわしいことされなかった?」
「学校ではされてやせん」
「あ、なにその辺理解してんのあいつ」
「旦那のがやりそうですよ」
「はぁ!?何言っちゃってんのォォォォ!?!なんもしてないしィィィィィ」
「あれー怪しいなぁ。そういや、雌豚と付き合い始めたって聞きやしたけど」
「先生マジでなんもしてないからね!!!?」
「それならいいんですが。バレて学校潰れたりでもしたらどうしようもねぇですからねィ」
「もう俺雇ってくれるとこなんかどこにもねぇよ」
「でも学校で言ったんでしょう?好きだって」
「…あの馬鹿全部喋りやがったな」
「いいじゃねぇですか。俺達のことも知ってるんだし」
「まぁそうだけどよ」

はぁ、とため息をつきながらぽりぽりと頭を掻く。
こいつちゃんと頭洗ってんのか?

「まだ手出しちゃ駄目だろ。せめて二十歳んなんないと」
「土方せんせーは次の日に俺のこと押し倒しやしたよ」
「なにそんななのお宅の彼氏…」
「そんなでさァ」
「大事にしたいの。俺は」
「旦那らしいや」

はは、と笑っていたら旦那が突然目の色を変えた。
ん?

「総悟、来い」
「せんせー?」

無理矢理襟ぐりを捕まれて旦那から引き剥がされる。

後ろを向いてるので顔は見えないけど、多分人を殺しちまいそうな目をしてるんだと思う。
旦那が必死で俺何もしてないアピールしてる。

これは、やばいかもしれない。



「あの、なんか、ごめんね。総一郎くん」
「沖田です」
「いいから行くぞ!」

そのまま社会科資料室だ。
あーこれはまずい。結構まずい。

とりあえず平静を装う。

「なんですかィ」
「お前、よくも堂々と…」
「勘違いしてやせん?俺浮気なんかしてやせんぜ」
「いや!絶対してるね!」
「はぁ。 …死ね」
「浮気しといて死ねってなんだァァァてめぇが死ね!!!!」
「うるせぇなぁ。ばれやすぜ、こんなんじゃ」
「ばれたら責任とってやめてやるわ!!」
「そうやって俺に貢がせるんですね?はぁ、これだからダメ男は」
「ちげぇわ!!!!」

どうしてこんなときに、少しでもロマンチックに返せないんだろう。
別に男同士にロマンチックも何もないか。

責任とってやめてやる、なんて恥ずかしいじゃねぇですか。
嬉しいと思ってしまった自分を殺したい。

「浮気なんかしてやせん」

嫉妬されるのは嫌いじゃない。
だってそれだけ見てくれてるってことだし。

「あんただけでさ。本気でムカつくのは」
「はぁ!?!なに今すっげぇいい雰囲気だっただろ!!」
「あんただけって言ってるでしょう。本気でムカつくってのは、本気でこの俺が他人のこと考えてるってことでさ。察しろよ。大人なんだから」

「総悟」
「…」
「なぁ」
「…」
「耳、真っ赤」
「死ね土方」
「なぁ、総悟」
「わっ!」

ひやりと冷たい感触を感じる。

「まさかあんた…」
「声、抑えてな?」
「馬鹿だろ!!!!マジで!!」
「ここ俺くらいしか来ねぇから大丈夫だろ」
「ふっざけんなよ!!放せ!!」
「はいはい抵抗しない。めんどくせぇんだから」
「ちょ…んん、」

冷たく感じる背中と、熱いせんせーのくち。
寒いんだか暑いんだか、なんだかわからない。

あーどうしよう。まだ昼休みなのに。
午後は保健室か。ま、いっか。
サボってもせんせーが教えてくれるし?


「終わったらチューパット奢ってやる」
「オレンジジュースも」
「ん」

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