銀魂二次創作(腐向け)

□ファミレス
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そろそろ12時か。
見回り、一旦区切りにすっか。

あー腹減った。
お、丁度いいとこにファミレスが。


「土方さーん」
「あ?」
「ねぇ、奢ってくだせェよ」

総悟にくいくい、と隊服の裾を引っ張られる。
いちいち可愛いことすんだよなコイツ。
なんつーか…あざとい。

「仕方ねぇな。その分ちゃんと働けよ」
「いぇーい。俺頑張りまさァ」
「おい、感情を込めろ」



***


「土方さん。俺ハンバーグセットで。あーでもどうしよう。ミートソースもうまそう。オムライスがあった。あーどうしよう。ねえどうしたらいいと思いやす?真選組で二番めにお金貰ってる土方さん。あ、オレンジジュースだ」
「あー全部食えばいいだろ」
「わーいすっげえ土方さん。さすが副長様はちげえや」
「お前絶対俺のことバカにしてんだろ」

ピンポンは俺に押させてくださいね、なんて言ってボタンの上に乗った俺の手をやんわりと抑える。

ピロリーンと軽快な音が鳴り、ウエイトレスがやって来た。
注文をしている時もさっき触れられた部分が熱くて無性に死にたくなった。




「うまいか?」
「へい。久しぶりにこんなうまいもん食いやした」
「てめーの舌は本当安上がりだな」
「なんだバカにしてんのか土方コノヤロー」

もぐもぐと小動物みたいに頬張る総悟。

「最後にハンバーグ食ったのは…いつだったか。あ、旦那が奢ってくれたときだ」
「万事屋か?」
「そうでさ」

つくづく何なんだよあいつは。
俺の総悟に手ェ出しやがって。

「つかお前飯食いに行ったやつ全員に奢らせてんのか」
「まぁ基本財布は持ちやせん」

…それで通用するんだよな。こいつなら。
思わずでかいため息が出る。

「ねぇ土方さん」
「あ?」
「さっきから俺の総悟言うのやめてくれやせん?キモいんで」
「はっ」
「顔に書いてありやすぜ。あーマジキモい」
「あ、ちょっ、バカ、静かにしろ」
「はぁ?」

「あ、沖田くんじゃーん」

畜生ばれやがった。

「旦那じゃねェですか。この間はどうも」
「あれ、土方くんも?」
「あ?てめ何来てんだよ」
「えぇまぁ。一応仕事中ですし」
「へぇー本当仲いいのね君たち。そうそう。それより沖田くん銀さんにチョコないの?」
「あぁ、チョコならそこでボタン押して来た雌豚にチョコレートパフェって言えばもらえやすぜ」
「いや、俺沖田君からのチョコが欲しいんだけど」
「あー俺料理嫌いなんで無理でさ。すいやせんね」
「えーチ●ルでもいいのよ?」
「あーめんどくせぇんで。あと旦那、お呼びでないんで帰ってくだせェ」
「はいはい。じゃあ俺は帰るから。お二人ともいつまでも仲睦まじくしててねー」



「なんだよ、いいのかよ」
「旦那マジめんどくせぇんで。あんな大人にはなりたくねぇなぁ」
「てっきりあいつのこと好きなのかと思ったわ」
「そんな訳ねぇでしょ」
「つかお前料理できんだろ」
「えぇ。肉じゃがカレーオムライスケーキシュークリームなんでも任せてくだせェ」
「おぉ…すげえな」
「あっ、土方さん。これ」

思い出したようにポケットの中をまさぐる。
なんだ?

「はい。チョコでさ」
「えっ」
「じゃ、俺はこれで。会計はお願いしやすね」

まじでか…まじでかアアアアアアアアアアやっべマジやっべどうすんだよコレエエエエエ!!!!!!

そっと包みを開けてみる。

『バーカ
土方これでも食って死ね』

そうメッセージカードのついた下には、茶色いマヨネーズが覗いていた。

ご丁寧にボトルに入ってやがる。


お、新発見の味だ 。なかなかやるな。総悟。

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