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□バレンタイン企画※2
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……って、思ってたのになぁ……。
「……なんで、俺チョコ溶かしてんの……」
……本当に、欲求不満みたいじゃん……。
「はぁーーーーやめやめ」
ボールに入ったままのチョコをそのまま自分の机に置いて一息をつく。
その時に、ふと机にちょこんと置かれた高級そうな紙で包まれたチョコに目が入った。
……これ、食べてた方が良いよなぁ……。
なんか、高そうだし食べなかったら食べなかったでうるさそう。というか、倍返ししろとか言われそうで怖い。
……食べよう……あとが怖い。媚薬だから抜けばいいわけだし……。蒼太に見られたらそうだが食べるとか言いそうだし。
――そう、軽い気持ちで食べたのを後悔するのは、3口食べた時だった。
普通のチョコレート。変な味もするわけでもない、だからぱくぱく食べてたのに。
「……」
あ、あれ……なんか、急に身体が熱くなってきた……。
なん、か、ヤバいかも……?
少し服が擦れるだけで、「んぁ」とこれが漏れてベッドに倒れる。
「んぁ……」
無意識に俺自身に手がいき、触れる。それだけでイキそうになってしまう。
「ん……はぁ……んんっ」
……あー……イッちゃった……早すぎだろ……。
それでも身体の熱は収まらなくて。おそるおそる自分の胸に指を当て、つまんだり、押したりして。それでも足りなくなって、仕舞いには俺の後ろへ手を伸ばす。
媚薬のせいなのか、よくわからないけど、後ろはほぐしてないのに緩くて。
「んぅ……ぁあん……」
ぐちゅぐちゅいう音に興奮してしまう俺は、もうなんか変態かもしれない。
「……そ……た……」
あ、ヤバ。またイッちゃ……。
「ぅあ……アッ」
ガチャっと音が聞こえ、思わず動きを止める。おぼろげに見つめるとそこには蒼太が立っていた。
「……あの……」
「……あ……」
「その、ののむーが葵のとこに泊まるから……こっち泊まれって……メール、送られたけど返事ないから、勝手に入っていいって……」
――気持ちよくなりたい……。蒼太が、目の前に。イキたい。
がばっと身体を起きあげて、蒼太の方へと走り出して抱きついて、強引にキスをする。
「ん、んんっそうた……」
「……ゆず、は?」
「蒼太……イキたい……身体熱い、えっちしよ?」
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