捧げ物
□蒼ちゃんへ捧げます
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「ひぐぅ……ッも、もうやめ……っやめてぇ……ッ!」
「――止めない。絶対止めない。だってお前、なーんにも分かってないだろ?」
感情のこもっていない声で俺は冷たくそう言い放つと、春は何度目かの精を放った。痙攣する身体や、快楽に溺れて意識を手放そうとする春の首を絞めると、春は苦しそうに俺の方を見た。
「な、夏樹……くるし、もうごめ、なさ、あ、あやまるから、もう許して……やめて……」
「謝る? 許して? その謝罪は、なんに対しての? ――それ、本当に分かってるわけ?」
「ひぐぅ……っわ、わかんな……っでも、ごめんなさぁ……ッ!」
「……分かってないのに謝って、俺にすがって懇願して、許して? 俺のこと舐めてんの?」
俺は春の首から両手を放すと、春はケホ、と少し咳き込んだ。
許しを懇願する春に俺は無表情のまま玩具を春自身へと押しつけると、春はびくついて、
「ごめんなさい」とまた謝り倒す。
「……頭のいい、いやらしい春なら、この玩具がどんなものか、分かるよねぇ?」
「…………ッひぅ、ヤメ……お、ねが……」
「これがどう使われるのかも、もう分かるよね?」
――分かるというのは当たり前か。すでに春の胸の、二つの突起に固定して振動し続け、今もなお春に快楽を与え続けているのだから。
「――心優しい俺は、ここで春にヒントを与えてあげようと思うんだ」
その言葉に春は濡れた瞳を俺へと向けて、見つめる。その瞳には少し熱に浮かされて快楽に溺れているような感じが映る。
――ああ、春は可愛くて、誰よりも愛しくて……誰よりも、罪な子だよね。
こんな顔を、ほかの誰かに見せてるの?
今すぐにも犯したい衝動をなんとか抑えて、俺は春の方に冷たい表情を向ける。
……だって、まだお仕置きは終わってない。
春は無知な子羊だから、まだ誰が飼い主で、誰が狼か分かってないんでしょう?
「ひ、ん、と……?」
「――そう、ヒント。でもその代わり、これ動かして春のに当てるね?」
くすくすと俺は笑いながらひたひたと玩具を春自身にあてがう。
「ひぃ、や、やだやだ、もうむり、こわれちゃううううっ!!」
――壊れちゃいなよ?
壊れた春をずっと俺は置いててあげるさ。
――ずーっと、俺のそばに置いててあげる。
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