I B

□翡翠の薔薇 7
2ページ/7ページ






次の部屋に行くと






ギャ「…何よこれ;」






「レディーズ・ルームだねっ☆」







一応無個性さん達も女性だからここにはおそらく女性しかいない…はず







やたら入り組んだ所にドアがひとつ、真中の辺りにドアが3つ、奥の所にドアが1つ






「どこの部屋から行く?」





ギャ「そうね…どうしましょ」





イ「じゃあ先ずは女の人の絵の数を数えてみようよ」






「…そうだねー、動き出す前に数えておこうかー」





ギャ「ちょっと怖いこと言わないでよっ;」






「いやー、だってこんなに数があるってことは襲う気満々の部屋じゃなぁい?」





というわけで、とりあえずは女性の絵画の数を数えていく






「最初のところに4つあったからパス、こっち調べるか」






ギャ「ここには2つね、」






ギャリーは女性の絵画を相当怖がっているらしい…




そりゃそうか、薔薇引き千切られたもんね







イ「わっそい、これ何?」





「んー?これは”吊るされた男”だねー」





ギャ「この絵美術館にあったやつだわ」






「オレもこれ見たー」





そうだったなー…最初に見えたものが確かこいつだったような…





「コイツ中肉中背だな…」





服装をまじまじと上から下へ見ていく





顔に来たとき、目が赤く光り、不気味に弧を描いて笑ってこちらを見つめていた






「ハッ…!?」





驚いて後ろに下がる






イ「どうしたの?」





”イヴ”とギャリーが不思議そうにしている




ふたりは見ていなかったのだろう…




良かった…






「な、なんでもない…」





さっきの顔…あんなに変わっていなかった…



ゲームでは目が光るだけなのに、笑っていた…




一瞬の事なのに脳裏に焼きついて離れない





イ「服に数字が書いてある」




ギャ「あらホント…5629、かしらね」





「吊るされとるから6295だろ」





そしてさっさと数え扉の暗号に入力する





「14ーっと」






ガチャッ






中に入ると花瓶と本と壁に紙






「花瓶じゃー、”イヴ”は薔薇大丈夫?」





イ「うん大丈夫だよっ」





少し萎れてるけど花弁は減っていない、な、よし





「ついでにギャリーは?」





ギャ「ついでにって何よ
アタシも平気よ」





確かにギャリーの薔薇も問題なさそうだけど…





「ちょっと数えさせて」





数えないとぱっと見わからない、羨ましい






「10枚…か、”イヴ”は5枚ねー」





イ「わっそいの8枚ある」





ギャ「年齢によって違うのかしら?」





「ギャリー見るからにこの中で最年長だよね、何歳?」





ギャ「21よ」





「23くらいかと思ったわー」





ギャ「そんなに老けて見える?;」





「いや、オレの価値観がおかしいだけ」





ギャ「あー、なるほどね」




「否定しないの?」





ギャ「ところでイヴは何歳なの?」





イ「9歳」





「いやん可愛い(低音」





ギャ「何でわざわざ声低くすんのよ?;
っていうかアンタ女の子なんだからその口調直しなさいよ」





「はぁ?何故?別にいいじゃん面倒くさい」





イ「わっそい、お願い」





くっそ…狙ってやがんな、”イヴ”






「………くそっ…、わかったわかった…直すよう努力しますよ…」






ギャ「イヴにはすんなり聞くのね…;」





イ「そういえばわっそいって何歳なの?」





「え、あーオレ………、わ、ワタシ…は18歳だn…だよー;」





しゃ、喋りづらい……;





ギャ「…これは苦労するわね;」





「とりあえずは”イヴ”の薔薇活けとくねー」





赤い薔薇を活けて”イヴ”に返す




その頃には”イヴ”は本を持っていた




いつの間に持ってきたんだ、少女よ






イ「わっそいこれ読んでー」





「ほいほーい」






「はーん、ナニナニ?
”美術館はちょっと不気味な遊園地”
ちょっとどころじゃないけど不気味なのは自覚してるんだねー
”おかしなものがたくさんあるのよ”
おかしくないもの見てない気がするわー
”ここで遊んでいるとあっという間に1日が終わってしまうの”
まあ遊び方人それぞれだ
とっても素敵でしょう?だからあなたもここにいれば?”
ワタシは遊園地嫌いなんだよねー
”大丈夫みんながいるから”
ここの女性はナイスバディーだけど他がマイナス点だよねー



だってさー、わかった”イヴ”?」






イ「わっそいって楽しそうに読むねっ」





楽しそうなの?;



どこが?;




本をしまって壁に貼ってある紙を読む





「”作品にはお手を触れぬようお願いいたします
万が一備品や作品に何らかの損害を与えた場合はあなた  を持  賠 させ  ます”」





ギャ「ところどこと抜けてるわね…」





「えー、ワタシ今までにここの作品殺って来たけど?」





ギャ「そうね…さっきの花の時とか」





「今までに手を2本ほど、絵画を2枚ほど損害与えたけど」





ギャ「それ大丈夫なの?;」





「大丈夫だろ、ただの脅し文句だよ」






部屋を出ると






『シャアアア…』





レッドがいた






「お、レッド久しぶり」





ギャ「げっ、一人動きだしたっ!」





「さあさー急げ急げー
6295っとー」





開いた隣の部屋に素早く入る






ギャ「やっぱり動くのね…;」





「大丈夫か”イヴ”−?無理すんなよ?
逃げるときはお…ワタシが運んでやる」





イ「うん大丈夫だよ」





「よしよしー、…はて、こんな部屋に来たけど何かあるかのー?」





台を移動させるんでしょー?



ワカメ君さっさと動かしてー





イ「誰かいるような感じがする」




「不気味だねー…」





ギャ「この机の位置おかしいわね………いよっと、」






かち、  ガチャ







「どこか開いたね…」





何か増えてるんだっけー?




走るの面倒くさ…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ