本棚(短編)
□こんな奴(ノブナガ)
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街を歩いていた。すると、後ろに気配を感じた。
知っている気配だった。それも、俺以上に下手な絶で近づいてきた。
「はぁー」
そいつが剣を振り下ろしてきた。それを、簡単に避けてやる。そいつの方を、振り向いて言った。
「その挨拶の仕方やめろって言ってるだろ」
「いいじゃん。どうせ、避けられるんだから」
わざとらしくため息をついてやった。
「どうした?ノブナガ悩み事か?」
「なんでもねぇよ」
なんで、俺はこんな奴を好きになったんだろうか…。