夢水清志郎
□偶然?必然?
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《ピピピピ────……》
『……んー……』
目覚ましの音で重かった瞼を開ける。
朝日を浴びるため、私……空浜理沙は立ち上がり、カーテンを開けた。
マンションの5階から見上げる空はまぶしくて。
下を覗けばお年寄りから小学生がいっぱいいて───……。
あぁ、生きていると実感してしまう。
『あれ、今何時……って8時!!??遅刻!;;』
今日もいつもと変わらない日になるんだろう。
───そう思っていた。
───あの名探偵が来るまでは。
──────────────
「おはよー理沙。ギリギリじゃん;」
『おはよう亜衣ちゃん。寝坊しました;』
「理沙にしては珍しいね」
私は虹北学園に通ってます!そして私の大切な友達の"岩崎亜衣"ちゃん。
文芸部所属の優しくて面白いしっかり者!
亜衣「もうすぐ冬休み連休!頑張ろ!」
『うん((ニコ』
亜衣(あぁ…天使の微笑み…)
「亜衣ー」
「あ、いたいた」
『あれ?真衣ちゃんと美衣ちゃんじゃない?』
教室に入ってきたのは亜衣ちゃんにそっくりな2人。
岩崎真衣ちゃんと岩崎美衣ちゃん。
この3人、実は三つ子!そっくり。
亜衣「ほんとだ。ちょっと行ってくるね!」
『はーい』
私は手を振って見送った。
『……早く帰りたいなぁ……((ボソ』
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