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□第一話 新たな戦いの始まり!スターライツ再来!!
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『セ・・・・ティ、・・・・セ・・・ニ・・ティ』

「(だれ?)」

どこからか聞こえる声に辺りを見回す。

『プリンセス、セレ・・・ニティ』

「(だれ?あたしを呼んでるの?)」

それは、前世で自分が月の王国のプリンセスだった時の名前。



気が付くと、辺りは星の広がる宇宙。
戸惑っていると、そこに綺麗で温かな緑の光が現れた。

『気を付けて・・・・・月を呪う、影に!』

光から聞こえる声は、この場所で聞こえていたものと同じモノであった。
やがて光は、人の形を形成した。
光が模る姿は、女性のモノだが、光は、それ以上姿を変えず、緑の光に包まれているのが誰かは、分らない。
光は、ただ自分に警告するように、そう告げるだけ。

「(影?
待って!!
それってどういう事?!
あなたは誰なの?)」

『もうすぐ、逢えるわ・・・・。
あなたとも、あなたの星達とも・・・・。
あの子とも・・・・。
そして、彼とも・・・・』

「(彼??
・・・・・!!
待って!?
あたし、貴方を知ってるの??)」

『・・・・大丈夫だよ、セレニティ。
・・・・絆を信じて?
《あなたは月》で、《わたしも月》だから・・・』

「(!?
あなたも月の国の人なの?!)」

『わたしは・・・・・《月であって、月でない者》。
わたしは影・・・・《月を支える》
・・・《月》』

光は、そう告げるが、一体何の事なのか、分らなかった。

「(わからないよぉ!
ねぇ!?
お願い!教えて!!
あなたは・・・・?!)」

『もうすぐわかる・・・・。
もうすぐ・・・・・。
だから、気を付けて?
長く封じられていた〈呪いの影〉に・・・・。
月と地球に、暗い影を落とす者達に・・・・・。
気を付けて・・・・・!』

「(・・・・また、戦いが?
貴方も戦うの?
貴方は味方なの?
なんであたし、貴方を知らないの?)」

光に問う自分に光は、ただ気を付けてと言うばかり。
困惑し、不安そうにしている自分に気が付いたのか、光はその輝きを少し強めて安心させる様に、勇気付ける様に、優しく温かい声でゆっくりと話しかけてきた。

『だいじょうぶ、わたしは・・・・《月だから》。
・・・・信じて?
結ばれた絆を、その輝きを・・・・。
わたしはあなたたちのそばにいるから・・・・・』

「(・・・・信じていれば、貴方に逢えるの?)」

そう聞いた自分に光は初めて手を差出し、優しく頭を撫でてくれた。
その手から感じる優しさと緑の光の温かい温もりに、何処か懐かしさを感じた。
その時、光の人物が安堵する自分の姿を見て微笑んでいた様に感じた。

『・・・・あなたが、月が輝きを失わない限り・・・。
わたしは、あなたを・・・・。
そして、あなたの大切なモノ達を守ります・・・・。
不安になることはないわ・・・・?
だって、まだ繋がっているから・・・・。
前世からの結ばれた絆が・・・・。
今と、未来にも繋がる絆が・・・・・・。
そして、あなたが紡いだ、繋げた・・・・・。
全銀河を包み、星々の輝きを繋ぐ、絆の力が・・・・!
結ばれた絆は強い力!
もし、あなたが願うなら絆の力は、それを繋いだあなたに、きっと力を貸してくれます。
・・・・あなたは、〈独りではない〉!
それを、忘れないで・・・・・・』

そう告げると辺りが緑の温かい光に包まれ、自分の意識もその光に包まれ、溶け込んでいった。




「(・・・・・絆の、力・・・)」
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